わざわざお金をかけたフロアコーティングが剥がれてしまったどうすればいいのか気になりますよね。
皮膜が厚く傷がつきにくいフロアコーティングも永久的に維持できるわけではありません。水まわりは特に、少しずつ傷になり剥がれてしまいます。
老朽化の問題もありますが密着度が下がり厚塗りが原因であることもあります。
劣化が気になったらフロアコーティング業者に問い合わせるのが一番です!保証も含めてみていきましょう。
その前にコーティング剥がれの原因・部分補修の方法や補修費用をここでは紹介します。
フロアコートの傷や剥がれは起こります
耐久年数が長いフロアコーティングですが、場合によってはコーティングが剥がれてしまう事があります。コーティングが剥がれた場合、どういった対処法があるのか紹介しますね。
コーティングが剥がれる原因
コーティングが剥がれる原因には施工時が原因であることも考えられます。
●コーティン剥がれの原因
- フローリング材とのミスマッチ
- 下地の処理不足
- 塗料の塗りすぎ
専門店で依頼したフロアコーティングは基本的に保証期間中は剥がれることはあまりありませんが、それでもなんらかの原因で剥がれてしまうため業者に相談してみるのもいいですね。
その時は施工業者に保証年数を確認することも忘れないようにしましょう。
コーティングが剥がれる原因:フローリング材とのミスマッチ
フローリングにコーティングを施工する前に床材と塗料の相性を確認します。床材には様々な商品があるため相性が悪い場合はコーティングが剥がれる原因になります。
コーティングが剥がれる原因:下地の処理不足
コーティングをする前には塗料と床の密着率を上げるための下地処理をします。この下地処理で手を抜くと油分などが残りコーティング剥がれの原因になります。
コーティングが剥がれる原因:コーティング塗料の塗りすぎ
フロアコーティングは皮膜が厚ければ厚いほど防御力が上がりますが、その反面衝撃に弱く皮膜に割れが生じる傾向があります。
特にガラスコーティングのような硬度が高いコーティング剤の厚塗りはコーティング剥がれの原因になります。
フロアコーティングの傷やコーティング剥離を補修する
フロアコーティングでもハイクラスなハードコーティングを施工している床なら傷やコーティングの剥離といった心配はほとんどしなくて大丈夫です。
しかし、中古物件では補修が必要なものやちょっとした傷が付いてしまったりコーティングが剥離したりするものもあるようです。
ここでは施工したフロアコーティングのコーティングが剥離した場合どうしたらいいのか?そうならないためにはどうすればいいのか?などの疑問について考えてみましょう。
フロアコーティングは部分補修が可能
フロアコーティングは部分補修が可能です。傷やコーティング剥がれが出来てしまった部分を剥離して再塗装が出来ます。
フローリングのブロックごとに施工し直すので境目も分からないほど綺麗に仕上げられます。
傷んでいた部分が全く気にならないような仕上がりになるので部分補修でも十分です。
部分補修はフローリング全面を張り替えてしまうよりもコストも手間も掛からず綺麗に仕上がります。
フロアコーティングの全面補修
コーティング剤の種類にもよりますがフロアコーティングの全面補修は可能です。強固なコーティング剤も剥がせます。
コーティングを剥がす方法はスクレーパーで丁寧に剥がすしかありませんが、少しずつ剥がして行きます。
当サイトが言っている「フロアコーティングは剥がせない」という意味は物理的にコーティングを剥がすことは出来ますが、手間と費用が掛かりすぎるため現実的では無いという意味で言っています。
フロアコーティング業者によっては「フロアコーティングの全面剥離や全面補修」を受け付けていない場合もあります。その場合はフローリングの張り替えになります。
フロアコーティングの全面剥離や全面補修したい場合はフローリングの張り替えとほぼ同等または高い費用が掛かる場合があることを知っておいて下さい。
施工業者がミスで割れや剥がれを起こしてしまった場合は全面補修をすることがあります。
個人で依頼する場合は剥がさずにコーティング剤を上塗りする方法が現実的で被膜面の厚いUVコーティングで再施工すると綺麗に仕上がります。
フロアコーティングを上塗りする場合、下地と床がしっかり吸着している必要があります。
UVコーティングの補修
UVコーティングの補修には専門業者に依頼しなければなりません。何故なら自分で補修するためにはUV塗料の手配や紫外線照射機器も必要になるためDIYでUVコーティングするのが難しいでしょう。
修復は機材のそろっている専門業者ならば簡単にできる作業なので部分的にコーティングを剥離して再塗布し、紫外線を当てて硬化させます。
UV(紫外線)を当てることでコーティング剤が即座に硬化するため乾燥に時間が掛かりません。
保証があるならば無料で出来ますが別途依頼しても「出張費用+15,000円前後」で修復することが出来ます。
フロアコーティング剥離作業の流れ
ここではフロアコーティング剥離作業の流れを紹介します。まずは剥離できるコーティングか業者に相談してみましょう。
- 養生:家を汚さないように壁から床の周りをしっかり養生をします。
- 剥離剤塗布:剥離剤を全体的に塗って行きます。少し放置してワックスが浮いてくるのを確認します。
- 剥離作業:剥離用の機械やブラシで床を傷つけないよう剥離していきます。最後にバキュームで剥離剤を吸い取ります。
- 洗浄:床を洗っていきます。洗浄作業は水を使いますので狭範囲で洗浄して汚れをバキュームで吸引します。
- モップ等での乾拭き作業:モップやタオルで床を乾拭きして水分を完全に取り除きます。
- 確認:前面をチェックしワックスの残りがないかを見ていきます。残ってなければ養生を外してフロアコーティングの剥離作業は終了になります。
フロアコーティング剥離作業の価格相場
剥離作業の価格 | ||
商品名 | 施工範囲 | 価格 |
普通剥離施工 | ~20㎡ | 39,900円ぐらい |
追加料金 | 1㎡ | 1,300円ぐらい |
強剥離施工 | ~20㎡ | 49,900円ぐらい |
追加料金 | 1㎡ | 1,900円ぐらい |
コーティングの剥離や傷を自分で直す
フローリングにちょっとした傷やコーティングの剥離が生じてしまい保証もない場合など自分で補修(リペア)する必要があります。
ここではフローリングのコーティング剥離や傷をDIYで自分で補修(リペア)する方法を紹介します。
●フローリングの補修で準備するもの
- フローリング補修キット
- スチールウール
- メラミンスポンジ
- 綿棒
- ドライヤー
- ウエス(ボロ雑巾)
- 延長コード
- ティッシュペーパー
●フローリング補修方法の手順
- スチールウールでダメージがあるところの様子をみて削る(フローリングを傷めないように)
- メラミンスポンジで磨く(研磨が滑らかになるように)
- 剥離した中央部分に少量補修剤を綿棒などで塗る
- 塗ったらすぐドライヤ−で乾かす3番と4番の様子を見ながら作業を繰り返す
できるだけ均一になじませることがコツです。ただ、傷やコーティング剥離の状態、不器用な方の場合は補修が中々上手く行かず難しい作業になるかもしれません。
自ら直すと施工コスト面は抑えられますが「完璧で綺麗な床を」と思う方はフロアコーティング業者に頼む方が長く綺麗なフローリングを維持できます。
部分補修を業者に依頼する場合
専門業者に依頼した場合の補修費用
●主に耐久性の高いコーティングの1㎡あたりの単価は以下のとおり。
コーティングの種類 |
耐用年数 |
単価/1u |
職人の日当+交通費 |
合計 |
---|---|---|---|---|
UVコーテンング |
20〜30年 |
4,500〜5,000円 |
2〜3万円/日 |
3〜4万円 (距離による) |
ガラスコーティング |
15〜25年 |
3,500〜5,000円 |
2〜3万円/日 |
3〜4万円 (距離による) |
シリコンコーティング |
10〜15年 |
3,000円 |
2〜3万円/日 |
3〜4万円 (距離による) |
フロアコーティング専門業者に依頼する場合、費用のほとんどが「職人さんの人件費」と「交通費」です。UVコートでもガラスコートでもその費用は変わりません。
しかし、県外などの会社から来る場合は掛かる交通費が変わります。予算に応じて補修範囲も相談に乗ってくれますので、積極的に相談しましょう。
フローリングを張り替えた時の費用
フローリングには様々な材質があって施工方法がいろいろとあります。
比較的安価に施工してもらうなら合板などのフローリングで今あるフローリングの上から施工します。
こちらだと素材そのものも低価格で、かつ今のフローリングを剥がす手間がいらないので費用が抑えられます。
●フロアタイル張り替えの費用・料金
内容 |
張り替え工法 |
重ね張り工法 |
---|---|---|
1畳 |
4〜7万円 |
3〜6万円 |
4畳 |
5〜9万円 |
4〜8万円 |
6畳 |
6〜10万円 |
5〜6万円 |
8畳 |
8〜15万円 |
6〜10万円 |
フロアコーティング業者を調べて予め把握して予算を立てておくのは大切ですね。
フロアコーティング業者のアフターフォローがあるかどうかが鍵!
万が一コーティングにキズや剥離ができた時、やはり安心なのはフロアコーティングを施工した業者にすぐ相談ができてアフターフォローで綺麗に直してもらえることです。
保証年数内であれば補修工事に対応してくれる業者もあるのでまず相談してみましょう。
現在のフロアコーティングは硬度や耐久性が上がっているうえ、20年保証のように長期間のアフターフォローが付いているのが主流です。
長期保証こそがフロアコーティング業者に依頼する最大のメリットかと言って良いでしょう。
剥離などが起こったとき、見様見真似で補修をしても、逆にうまくいかず、剥離以上に見栄えが悪くなってしまうことも大いにありますからね。
苦労したうえで、そういう状態になってしまっては本当にがっかりですよね。
フロアコーティングの特徴やアフターフォローがどうなっているか、ということをまずチェックしておきましょう。
自力で補修するより商品選びや長期保証ポイント!
フロアコーティングの剥離やキズについてチェックしてきましたが床材の種類や暮らし方によっては剥離やキズができる可能性があるということが分かりました。
施工する前に業者に見積もりの金額だけでなく「剥離することはあるか?キズが付くことはあるか?」「アフターフォローはどうなっているか?」ということもしっかりとチェックしておくのがポイントですね。じっくりと比較検討することをおススメします。
● コーティングの種類別と補修方法
種類 | 剥離の補修 | 自分での対処法 |
UVコーティング | 部分保証が可能で、小さければ短時間で可能。 | 不可。機器が必要なので業者へ依頼しましょう |
ガラスコーティング | 部分保証が可能で、小さければ短時間で可能。 | 溶剤(グラスベール6畳で9800円)があれば可能だが、きれいにコーティングするなら業者へ依頼しましょう。 |
シリコンコーティング | 重ね塗り。 | 不可。業者へ依頼しましょう |
ウレタンコーティング | ハードコーティングは剥離不可能。 | 不可。業者へ依頼しましょう |
フロアコーティング業者によっては保証範囲内なら費用はかからず無料で対応してくれることもあるので、まずは業者にアフターフォローがあるか聞いてみましょう。
フロアコーティング施工後に起きる問題
フロアコーティングは信頼できる専門業者を選ぶことが一番大切ですよね。
時間がなく適当なところを選ぶと施工後に問題が起きてしまうこともあります。
ここでは施工後のトラブルについてご紹介します。
塗膜・コーティングの剥がれ
塗膜・コーティングの剥がれは厚く硬いフロアコーテイングに起きる傾向があります。いつの間にか自然に剥がれてしまうような状態です。
塗膜・コーティングの剥がれはフローリングの塗料と床材の密着不良が原因です。施工後に数年経ってから施工の不具合が見つかることが多いです。
塗膜・コーティング剥がれの対処法としてはフロアコーティングをする前の状態に戻す場合があります。
この対処法は床の表面を傷めるリスクがあり、綺麗に剥がすのは非常に困難です。
保証範囲内であれば再施工や補修してもらえる場合もあるので業者へ相談してみましょう。
白華(はっか)
白華(はっか)はフロアコーティングの塗膜が白くなった状態です。一部分だけの場合もありますが全面的に出ることもあります。
原因はフローリング 剤がしっかり乾いてないと白華が起こります。水分量の要因とも言われていますがはっきりはしていません。
補修法は白華部分の塗膜を削り薄い樹脂やワックスを使って塗り直します。
黄変(おうへん)
黄変(おうへん)とはフロアコーティング の塗膜が黄色っぽくなった状態です。一部分に出ることが多い。
フローリング 剤の性質によって経年劣化で変色することがあります。白っぽい床材だと黄変が起こり目立ちやすいです。
対処法としては黄変部分を削り再塗装して復元するか、樹脂塗装して補修しますが業者により施工方法が違います。
床鳴り
フロアコーティングをすると床鳴りするということがありますがコーティングで床鳴りをしている訳ではありません。
フローリングは水分を含むと膨らみ乾燥すると収縮するので、膨張しやすい梅雨時期は床鳴りすることがあります。
フロアコーティングをすると湿気が防げる分、床鳴り現象を起こりにくくします。音に敏感な方にもコーティングはおすすめです。
フロアコーティングの補修【まとめ】
フロアコーティングをすればしばらく床は安心ですが、強い皮膜がゆえにミスがあると剥離することや補修することが困難です。
剥がれは保証の対象ということが多いですが一度は相談してみましょう。
- コーティングは剥がれる:強い被膜がゆえに剥離することがある
- 原因は塗料の厚塗り:厚く塗りすぎると密着度が下がる
- 剥がれは施工不良:密着不良を押さないのがプロの仕事
- 保証のある業者:剥がれは補償の対象です(20年保証等)
- 傷のリペア:フロアコートは部分補修ができます
それぞれの価格や特徴を紹介しています。