【フロアコーティング】と【ワックス】はまったくの別物!
フロアコーティングもワックスも床にツヤ感があるけど、違いはなんだろうと知りたい人も多いはず。
比べてみると、お手入れの手間・耐久性と全然違います。
「ワックス」 は低コストですが、定期的に掛け直す必要があります。
「フロアコーティング」 は初期費用はかかりますが皮膜が厚く、メンテナンス不要なのが特徴。耐水性、耐熱性もあるので水回りやキッチンに向いています。
ワックス・フロアコーティングのメリットはもちろん、デメリットも紹介していますので参考にして下さい。
サッと分かる目次
フローリングにはメンテナンスが必要
一般的なフローリングのメンテナンスとして欠かせないのが「ワックス」です。
でも意外と「ワックス」を定期的にかけている家は少ないようで、そのためにフローリングが傷むのも早くなってしまっています。
フローリングの表面の塗膜が無くなっていき、キズが付きやすくなるうえ、汚れの性質によっては、まったく取れなくなり、見苦しいものになってしまいます。
フローリングのお部屋がある場合は、必ず「ワックス」を定期的に掛け、メンテナンスしなければなりません。
ワックスの必要性については
「【ワックスの必要性】フローリングは面倒なワックス掛けをさぼれない」で詳しく解説しています。
ワックスがけはかなりの手間がかかるため、近年では一度施工してしまえば被膜が硬化し、20年以上の耐久性を持つ 【フロアコーティング】 が人気を集めているのです。
そこで、 【ワックス】と【フロアコート】 の違いと比較についてまとめたので紹介します。
「フロアコーティング」と「ワックス」を比較!
ここでは具体的に「フロアコーティング」と「ワックス」の違いを比較してチェックしてみましょう!
フロアコーティング | ワックス | |
---|---|---|
保護膜 | 厚みがある | 薄い |
効果 | 5年以上と長持ち | 数ヶ月程度 |
光沢 | 長く持続 | すぐ劣化 |
すべりにくさ | 滑りにくい | 滑りやすい |
塗膜の硬さ | 硬い | 柔らかい |
キズについて | キズつきにくい | キズつきやすい |
耐水性 | 強い | 弱い |
耐薬品性 | 物により影響を受けない | 影響を受けやすい |
メンテナンス | メンテナンスフリー | 数ヶ月ごとに剥離とワックスがけ |
このように比較してみると、ずい分違うということが分かりますね。
施工にかかる費用を一見すると、フロアコーティングを躊躇してしまう方もいますが、考えようによっては意外に低コストかもしれないのです。
というのは、「フロアコーティング」は商品によっては20年など長期にわたってメンテナンスフリーになりますので、1年にいくらかけたのか?と換算してみると、それほど変わらない、場合によっては安価になる、なんてことも!
さらにその手間暇も考えると、どちらがいいかは一目瞭然です。
ワックスの仕様とワックスの手間のかかり具合
ワックスは耐久性・色艶によって、様々なタイプが選ぶことができます。ワックスの種類については「ワックスの種類を紹介」で詳しく書いております。
ワックスの仕様は、シートワイパーに着けて磨くシートタイプのものと、雑巾や布に吹き付けるスプレータイプや液体のタイプのものがあります。ワックスのかけ方によっても仕上がりが変わってくるため、根気と時間の要る作業になります。
フロアコートをDIYですることが出来ない事もありませんが、やり直しが効かないため、プロにお任せした方が良いでしょう。
ワックスのデメリットって意外とある
ワックスの欠点は、まず水に弱いところ・・・
ワックスの場合はとにかく水に弱いので、液体をこぼしてしまうと、床面が白く濁った感じになり時間がたつとシミになり残ってしまいます。
ワックスを掛けている床には気を配って生活しなければなりません。
コーティングよりコストはかからず艶があるのがワックスの良さでもありますが、日常の手間を考えると、気にせず水拭きもできメンテナンスが楽なのはやはりフロアコーティングの特徴といえるでしょう。
フロアコーティングは、こどもの食べこぼしなど中性洗剤に濡れた水拭きをしても大丈夫で、なんら問題はないのがよいところです。
耐水性、耐薬品性に優れているのもフロアコーティングです。
ワックスの長所と短所を紹介
ワックスにはいいところもあるので、長所と短所を比較して紹介していきます。
フロアコーティング と違って自ら低予算で塗布できる手軽さがワックスの良さでもあります。また剥がすことも可能なので、塗り直しがききます。
ワックスの長所
- プロでなくても自分で塗ることができる
- 床にツヤがでて明るくなる
- 剥離したい時に、剥離剤でとれる
ワックスの短所
- ツヤが長持ちしない
- 汚れを巻き込む
ご自宅だったらワックスの塗り直しは、手間ではありますが時間があればできますね。
店舗や施設など人の出入りが多い場所では広さもあるので、ワックス作業が大変になります。作業工程を考えると、人の出入りの多い場所はフロアーコーティングの方がメンテナンスがしやすく向いていますね。
ワックスの成分によってはリスクがありそう
ワックスにもさまざまな種類があり、成分は商品により異なります。モノによっては赤ちゃんやお子さんが床に寝転がって舐めてしまうと、問題がある成分が含まれるものもないとはいえません。
もちろん ワックスを選ぶ際にしっかりと「成分表」をチェックすることが大切です。
口にしても人体に影響がない成分のワックスであれば問題はないでしょう。
天然成分100%で口にしても安心なワックスがるので、小さなこどもがいる方はそういったものを選ぶことをお勧めします。危険な物質であるVOCを含まないものや「亜鉛・有機リン化合物不使用」と記載があるかチェックすることが大切です。
またフローリングそのままの場合は、水分がフローリング材にしみ込むために、体にリスクがあると思われる成分が床に落ちてしまった場合、ふき取っておいてもそこを赤ちゃんが舐めてしまったら…という懸念も生じます。
意外とホコリやダニなどが付着しやすい
またコーティングしていないフローリングの場合、意外にホコリや汚れが付着しやすく、またダニなどが発生する心配もあります。
フローリングは木目と床材の「つなぎ目」がありますので、ちょっとお掃除など手入れを怠ると、その隙間部分にホコリや砂などの汚れやダニがたまってしまいます。
ホコリやダニがたまりやすいとなると、赤ちゃんや小さいお子さんがいる場合はやっぱり不安なもの。
ワックスした床は滑りやすく危険?!
またフローリングは定期的にワックスがけするものですが、ワックスの種類によっては光沢がでる分 「滑りやすくなる」 傾向も。
赤ちゃんはハイハイしている間はまだいいですが、立って歩くようになると滑りやすい床だとたちまち滑って転んでしまいます。
小さいお子さんや年配の方と過ごしている空間は、ワックス直後は滑らないように気をつけた方がいいですね。
安全についても、大きな違いがある?!
現在ではさまざまな 「フロアコーティング」 の商品が出てきていますが、ほとんどのものがかなり高い安全性を誇っています。
一方、ワックスのなかには、社会問題となった「シックハウス症候群」の要因となる「スチレン」「亜鉛」などを含んでいるものも、あったんですね。
そういったものを知らずにまめにワックスがけしていた、という事例もあるのです。
「フロアコーティング」を施してしまえば、メンテナンスは驚くほど楽になるうえに、ペットがいたり高齢者、ベビーのいるご家庭でも、安心して暮らすことができます。
また滑りにくいタイプの「フロアコーティング」にしておくことで、怪我や転倒事故なども防ぐことも可能!
美しさだけでなく、さまざまな面で、ワックスよりも「フロアコーティング」の方が勝っていますね。
面倒、お金も気になる…という場合は「フロアコーティング」のほうがいい?!
「ワックス」は自分で購入してきてメンテナンスができますが、家具をのけたり、前処理をしたり…ということも考えると、結局労力とお金が思った以上にかかるなぁ‥と感じる方もいるようですね。
正直自分も想像してみて、これはちょっと‥と感じました。
「フロアコーティング」を調べてみたら、入居前にやっておけば、20年から30年ノーメンテナンスでいいですね。
6か月ごとに家具をどうこうする必要もないですし、長期スパンでみたらよいですよね。
フロアコーティングとワックスの違い【まとめ】
フロアコーティングもワックスも床にツヤ感があります。違うところはお手入れの手間・耐久性です。
「ワックス」 は低コストですが、定期的に掛け直す必要があり、「フロアコーティング」 は初期費用はかさみますが、メンテナンス不要なのが特徴的です。「フロアコーティング」 耐水性、耐熱性もあるので水回りやキッチンに向いていて長い間きれいな状態を維持します。 予算や環境に合わせて選びましょう。
フロアコーティングの役割
- 【床を守る】
被膜が厚く強度が増すため、保護力がある。 - 【滑りにくい】
→怪我防止のため、滑りにくく柔軟性のあるコーティング。 - 【傷がつきにくい】
→被膜が厚いので、ペットのひっかき傷もつかない。 - 【水や熱に強い】
→耐水性、耐熱性があるのでキッチンや暖房器具にも対応可能。 - 【耐久性がある】
→長期にわたりきれいな床をキープできる。
● 初期投資はかかるが、メンテナンスフリーで美しい床をキープする。
ワックスの役割
- 【傷がつきにくい】
→定期的にワックスを掛ければ、床を保護し傷から守る。 - 【艶がでる】
→部屋のトーンが上がり明るくなる。
● 低コストでできるが、定期的にワックス掛けが必要。
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