専門業者にフロアコートの施工を依頼するのが一番ですが、費用のことを考えると自分で施工できたらと思いますよね。
低予算で自分が好きなタイミングで材料や商品を選べるのでDIYも悪くありませんが、素人が施工すると時間がかかったりムラができてしまうこともあります。
「フロアコートは高額だから自分で施工してみよう」と考える人のために、私の体験談を紹介します。
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フロアコーティングの種類を決める
フロアコーティングを自分で施工してDIYするためには、準備やスケジュールを決めることはもちろんですが、最も重要なのはコーティング剤の選び方になります。
コーティング剤には、さまざまな種類がありますが、自分の環境に合った適切なものを選ぶことが大切です。
UVコーティング
UVコーティングは耐久性にすぐれ適度な光沢でとても人気のあるコーティングで、瞬間硬化するので乾燥の時間もかかりません。
ガラスコーティング
ガラスコーティングは耐熱性・耐薬品性水にも強く酸化しにくいコーティングですが、値段が高価でコーティングが乾くまでに2日~3日程度かかります。
シリコンコーティング
シリコンコーティングは低コストで安全性が高く、耐水性や耐薬品性にも優れているコーティング剤で乾くまでには2日~3日程度かかります。
ウレタンコーティング
ウレタンコーティングは低コストで施工できて、艶やコーティングの厚みが特徴のコーティング剤です。
ウレタンコーティングは賃貸物件でよく使われており、コーティングが乾くまでに2日~3日ほど掛かる上にコーティングが完全に硬化するまでには30日くらい掛かります。
アクリルコーティング
アクリルコーティングは、低コストで施工できるのでDIYにはおすすめのコーティング剤です。
アクリルコーティングは剥離作業や塗り直しも簡単にできる上に、1時間程度でコーティングが乾きます。
コーティング剤の購入方法と施工について
コーティング剤を手に入れられるサイトやお店がいくつかありますので、DIYで使うコーティング剤やワックス、塗料選びについて解説します。
自分でフロアコーティングを施工するためにDIYで使うコーティング剤
●グラスヴェール フロアコーティング
楽天にはDIY用のコーティング剤があり、その中でも一番目にひくのがグラスヴェールという商品で施工動画を見る限り被膜が非常に薄いコーティング剤です。
商品説明では傷・水・汚れをよせつけない効果が20年あると書いていますが、施工動画では塗った後に拭きあげてしまっているので20年も効果が持続しないと思われます。
【フローリング用コーティング剤(UV)】グラスヴェール フロアコーティング 100ml(約24畳用) 29,800円
●ビアンコートB
次に紹介するビアンコートBという商品は、グラスヴェール フロアコーティングに比べると厚く塗ることが出来そうですが、傷を防ぐほどの被膜を形成することは出来ない印象です。
ビアンコート B パーフェクトセット【ツヤ有り/希釈済・塗布スポンジ付】(8~10畳用/300ml)価格7,890円
モノタロウのようなプロが扱う店舗には、DIYで使う床用のコーティング剤は売っておりませんでした。
床用コーティング一覧で出てきた商品はフロアコーティングと書いてありますが、殆どがワックスです。
モノタロウで販売されているフロアコーティングの商品は水溶性と表示されている物が多く、水溶性のコーティング剤やワックスでは1年と持たずに効果が無くなってしまいます。
自分でフロアコーティングを施工するためにDIY向けの塗料選びについて
色々なフロアコーティング用の塗料を探した結果、DIYで施工する塗料はWAX < DIYで施工 < 越えられない壁 < 専門業者 の印象を受けます。
フロアコーティングは車のコーティングと同じで、プロに依頼することも自分で施工することも出来ます。
プロのフロアコーティング業者は、使っている塗料も道具も技術も違います。
そのため、フロアコーティングを自分で施工する場合は、ある程度の保護能力しか得られないという事を理解してからDIYに挑戦しましょう。
自分でフロアコーティングの施工をやってみたい場合について
フロアコーティングの効果がDIYとプロでは大きな差があることを理解したうえで、それでも自分でフロアコーティングを施工する場合について説明します。
今回は、リフォームした自宅のフローリングにDIYでフロアコーティングを施工しました。
リフォームしたフローリングの床は天然木の材料を使ったものなので、床を長く綺麗に保つためにDIYでフロアコーティングをしました。
理由は我が家で中型犬を飼っていたため、少しでもフローリングを傷から守りたいと思っていたのと、床板がオシッコを吸わないために防水性能も欲しかったからです。
コーティングの仕上がりは思ったよりも綺麗だったのですが、自分でフロアコーティングをやったので被膜は想像よりも薄いなと感じました。
自分でも施工ができるフロアコーティング商品なので、効果の持続年数が短く数年ごとに定期的に上塗りする必要があります。
自分でフロアコーティングを施工するDIYフロアコーティングの手順
自分でフロアコーティングを施工するDIYでフロアコーティングするためには、コーティングの施工方法を勉強して道具やコーティング剤を用意する必要があります。
フロアコーティングの道具は仕上がりに影響するため、ホームセンターやモノタロウなどネットショップサイトで専用の道具を選ぶことがポイントです。
【自分でフロアコーティングを施工するDIYでフロアコーティングするために準備するもの】
- 掃除機(一般的なもので可)
- 新しい雑巾やタオル
- 汚れが気になる場合は中性洗剤
- コーティング専用モップ
- フロアコーティング剤
- マスキングテープ
【フロアコーティングの施工手順と方法】
- フローリングを掃除機や中性洗剤を使ってホコリやゴミ、汚れを除去する。
- 壁面など床以外の部分をマスキングテープで覆う。
- コーティング剤を塗り残しが無いように均一に塗る。
- コーティングが硬化するまでしっかりと乾燥させる。
フロアコーティングの仕上がりを綺麗にするためには、フローリングを綺麗な状態にする必要がありますので事前の掃除がとても大事です。
そのため、自分でフロアコーティングを施工する場合は下準備の段階で手を抜くと、塗りが上手くいっても仕上がりが綺麗になりません。
コーティング剤を塗る前にホコリや髪の毛が床に落ちないような作業着に着替えることと、フローリングをとにかく綺麗にして髪の毛やホコリとなどが一切落ちてない状態にしましょう。
コーティング剤は均一に塗らないと仕上がりに影響しますので、コーティング剤を塗布する方向や順序をしっかり決めて丁寧に進めることがポイントです。
フロアコーティングは気温や湿度に影響を受けやすいため、気候が穏やかな日や時期に施工するとより失敗が無く綺麗な仕上がりになります。
【自分でフロアコーティングを施工するDIYで上手にフロアコーティングを施工するコツ】
- 掃除の段階で手を抜かない!可能ならば未入居時に施工する。
- マスキングテープの養生も丁寧に行う!コーティング剤が壁などに付着したら施工が台無しです。
- 部屋の一番奥から玄関に向かってコーティング剤を塗布する。
- コーティング剤を塗り進める順番や方向をあらかじめシュミレーションしておく。
- 均一な力と速度でコーティング剤を塗り進めていく。
自分でフロアコーティングを施工するDIYでフロアコーティングをやってみて思った事
天然木のフローリングを長持ちさせるためには、フロアコーティングが大切だと聞いていたので早速フロアコーティングを施行することを考えました。
最初は専門の施工業者に依頼することも考えたのですが、リフォーム直後で家具が置かれていなかったこともあり、自分でもフロアコーティングができるのではないかと思ったのです。
基本的に施工はコーティング剤を塗布するだけなので、ホームセンターに行って店員さんにフロアコーティングについて相談しました。
店員さんに相談した結果、ウレタン系のコーティングが性能も高くオススメだという話だったので、ウレタン系のコーティング剤を塗布することを決断。
ウレタン系のコーティングは、引っかき傷や家具を引きずった時の擦り傷に強く、耐薬品性能や耐摩耗性能に優れています。
ウレタン系コーティングの耐用年数は、10年から15年程度とDIYできるコーティング剤の中では比較的優れた性能を有しています。
ウレタン系コーティング剤の材料費は、他のアクリル系などのコーティング剤に比べると高価ですが、長い目で見ればお得になると考えました。
自分で天然木のフローリングにコーティングしたことは大正解で、コーティングを施工してから5年が経過しましたが、今でもフローリングには傷も無く痛みも殆どありません。
ウレタン系コーティングの施行方法としては、ホームセンターで購入したモップを使って部屋全体にムラなくコーティング剤を塗布するだけで完了です。
自分でコーティングする場合、ムラなく均一にコーティング剤を塗るというのが中々大変で、初めての施行ということもあり、完全にムラなく均一に塗ることができませんでした。
私の場合はリフォーム直後で家具が置かれてなかったので比較的簡単に施行できましたが、施工のコツとしては部屋の長手方向に一気に塗布することです。
自分でフロアコーティングをやって後悔したことについて
- 極力均一な力でモップを押し付けるようにしながら、コーティング剤を塗ると上手く施工できると思います。
- コーティング後は完全に乾かないうちに触ったり、ホコリや髪の毛が落ちたりしないように注意が必要です。
- 完全にコーティングが乾かないうちに埃などが付いてしまわないように、施行前には床だけでなく壁や天井なども綺麗に掃除することも重要なポイントになります。
専門業者に依頼すれば10万円から15万円かかるところ、自分でフロアコーティングを施行した結果、費用的には殆ど材料費だけで済みましたので数万円でした。
プロと素人ではコーティングの仕上がりに違いがありますが、出費としてはかなり節約できました。
自分で施工したフロアコーティングは5年から10年で寿命を迎えますので、今は今後の再施行について考えているところです。
次回のコーティングは家具が置いてある状態での施行になりますので、リフォーム直後とは条件が違います。
次回のコーティングは家具を移動させながらの施行になるので、手間を考えると専門業者に依頼した方がいいのかもしれないと思っています。
自分でフロアコーティングを施工した結果「専門業者のプロ仕上げがすごい!」
今回、自分でフロアコーティングを施工した感想は、プロの技術は凄いということでした。
自分でフロアコーティングをDIYで施工するのも良いですが、専門業者に依頼するメリットは仕上がりの美しさと保証があることです。
その他にも、専門業者にフロアコーティングを依頼するメリットは、施工時間が短く一度フロアコーティングすると20年以上フローリングを綺麗な状態に保ちます。
フロアコーティング施工後のメンテナンスは、普段の水拭き程度で十分ですので日常の掃除も楽になります。
さらに、フローリングに傷がつきにくく、滑りにくい効果があるコーティングも数種類あるので、ペットを飼っている家庭や子供がいる家庭にもおすすめです。
コスト面を考えると自分でコーティングすれば施工費用を節約できますが、コーティングの仕上がりや耐久年数を考えると専門業者に施工依頼した方が綺麗な床を手に入れられるでしょう。
結論としてはフロアコーティングの効果は絶大ですので、自分で施工するにしろ専門業者に依頼するにしろフローリングの部屋がある人はフロアコーティングを施行することをお勧めします。
フロアコーティングで後悔しないために、専門業者の見積もりやメリット・デメリットを聞くのも手ですよ!
無料でサンプルも取り寄せられますからね!
【Q&A】自分でフロアコーティングを施工する場合の質問や疑問
UVコーティングも自分で施工出来ますか?
UVコーティングの硬化には紫外線照射機器が必要になり、安いタイプのUV照射機器でも10万円前後するため自分で危機をそろえるのは現実的ではありません。
※UV照射機はモノタロウにて販売しています。
さらに、紫外線硬化があるコーティング塗料も一般向けには販売されていないため、UVコーティングを自分で施工するためには高いハードルが山積しています。
モノタロウで調べても、UVコーティングの塗料は販売しておりませんでした。
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体験談 プロへ依頼した時のことを紹介しています。
→我が家のフロアコーティング施工体験談
自分でフロアコーティングを施工する場合のまとめ
この記事では、自分でフロアコーティングを施工するDIY体験談やDIYの手順を紹介しました。
自分でフロアコーティングすれば費用も安く済みますし、好きなタイミングで施工に取り掛かれるのが魅力的ですが、時間が掛かる作業ですので1人で行う場合は数日の休暇が必要です。
自分で施工したフロアコーティングの仕上がりは、専門業者と比べると格段に違います。
フローリングを綺麗な状態で長くキープしたいのであれば、プロにフロアコーティングを依頼することが一番ですので費用を含めてじっくり検討しましょう。
●自分でフロアコーティングを施工するメリット
- 施工日程:自分の好きなタイミングで施工できる。天候がいい日を選べる。
- 施工価格:低予算で抑えられる。
- コーティングの種類:好きなコーティング剤が選べる。
●自分でフロアコーティングを施工するデメリット
- 施工時間:コーティングが乾くまでに時間が掛かる。
- 労力:入居中は家具の移動が大変、作業もかなりハードワークになる。
- コーティングの仕上がり:コーティングにムラができてしまう。フローリングの綺麗な状態が専門業者の施工ほど長く続かない。
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