シリコンはゴムやスプレーなど様々なところで使われる保護能力の有る成分で、フローリングに使われているシリコンコーティングは光沢があり滑りにくく耐久性も高いです。
シリコンコーティングは、UVコーティングやガラスコーティングに比べて低価格なので人気があります。
シリコンコーティングの施工価格と耐久年数のバランス、コストパフォーマンスの良さはどこからきてるのかを解説します。
ここ重要!
●一般住宅にフロアコーティングを施したい場合は、UVコーティングかガラスコーティングがおすすめです。各コーティングの選び方はこちら。
近年では、UVコーティングやガラスコーティングなど、シリコンコーティングより高性能な製品が開発されています。
シリコンコーティングとはどんなコーティング?
●シリコンコーティングの特徴
- 耐久年数10年~20年
- 通気性を保つことができてフローリング材に優しい
- 柔軟性のある素材のため滑りにくい
- 施工価格が手ごろ
シリコンコーティングの特徴・塗料や技術
フロアコーティングの中には床の艶がピカピカになりすぎて、その風合いが好みではない人も多いはずです。
しかし、比較的低コストで施工できるシリコンコーティングは、艶の強さの調整が可能なので人気の理由の1つになっています。
シリコンコーティングは薬品に対してもある程度耐性があるため、ペットを飼っている家庭でもメンテナンスや掃除がとても楽になります。
シリコンコーティングは価格と耐用年数のバランスを考えると、コストパフォーマンスが高いと言えますね。
UVコーティングやガラスコーティングのように施工価格が高いフロアコーティングは予算オーバーだけど、床をコーティングしたいという人にはシリコンコーティングをおすすめします。
シリコンコーティングの原料は何を使っているの?
フローリングに使われるシリコンコーティングは商品によってその原料に違いはありますが、1液性シリコン配合ウレタン塗料というもので有機系のコーティングです。
シリコンコートはコンタクトレンズや医療や食器などで使われるほど安全性が高く、人に害のないシリコン樹脂が原料ですので安心して過ごせます。
薬剤を利用してアクリル樹脂をシリコン樹脂に変質させ施工するもので、油性と水性のものがあります。
耐久性は10年~20年程度のものが多くシリコンコーティングの硬度は5Hほどと、フロアコーティングの中では中間くらいの硬さになります。
シリコンコーティングを施工すると水をはじくようになるため、キッチンや洗面所など水や洗剤が飛び散る所にも効果的です。
さらに、シリコンコーティングの大きな特徴は、滑りにくいことが挙げられます。
子供やペットなどがいるご家庭では、シリコンコーティングを施工しておくことで、滑って転倒するなどの家庭内での事故や怪我の予防にもなるので安心です。
そういった特徴からからシリコンコーティングは、病院や高齢者施設でもよく採用されています。
シリコンコーティングのメリットとデメリット
シリコンコーティングの特性から、施工するメリットやデメリットを見てみましょう。
シリコンコーティングを施工するメリット
シリコンコーティングを施工するメリットは、下記のようなものがあります。
- シリコンコーティングは、他のフロアコーティングに比べて価格が安い
- シリコンコーティングは柔軟性があり密着するため、様々な床素材に対応が可能
- シリコンコーティングは滑りにくいので、赤ちゃんや高齢者、ペットがいるご家庭に最適
- シリコンコーティングは耐薬品性が強いため、アルコールでの汚れの除去が出来る
- シリコンコーティングは耐熱性にも優れているので、油や熱いものが接触しても劣化しにくい
- シリコンコーティングは、仕上がりの光沢が美しく艶がある
- シリコンコーティングは、安全性が高い
- シリコンコーティングの耐用年数は5~10年
シリコンコーティングは、特に子供や高齢者のいる家庭、ペットがいる家庭に向いています。
食べこぼしや犬などペットのおしっこもサッと拭き取るだけで済みますし、フローリング自体が劣化することはありません。
さらに、滑りにくくなることで転倒事故や怪我などを未然に防げると評価されており、実際にシリコンコーティングを施工した人の意見をチェックするととても参考になります。
シリコンコーティングの施工費用は、フロアコーティングの中では真ん中位になりますが、様々なメリットを考えると意外にコストパフォーマンスは高いです。
シリコンコーティングの耐久年数は、10年~20年なので価格とのバランスが良く、フローリングをキレイに保ちたいけど施工コストをかけられないと悩んでいる人におすすめ。
シリコンコーティングがよく施工されている場所や施設としては、ペットを飼っているご家庭や病院、老人ホームなどの施設で施工されていることが多いです。
シリコンコーティングは、それだけ信頼性が高く耐久性があり、美しさを保つことに定評があるということでしょう。
シリコンコーティングを施工するデメリット
シリコンコーティングは、耐久性が高く安全性も高いというメリットがありますが、シリコンコーティングにもデメリットはあります。
シリコンコーティングを施工するデメリットは、下記のようなものがあります。
- シリコンコーティングは施工から乾燥まで完了するまでに2日ほどかかるため、即入居ができない
- シリコンコーティングは施工業者が少ない
- シリコンコーティングは耐薬品性はあるが、犬の尿は長時間放置すると変質します
- シリコンコーティングはUVコートやガラスコートに比べて硬度が劣る
- シリコンコーティングは施工後の剥離は難しい
マンションや賃貸など「とにかくすぐ入居したい!」という人は、施工完了までに2日~3日ほど時間がかかるので、そこが気になるかもしれません。
前もってシリコンコーティング施工日を決めておいて、引っ越しのタイミングを調整しておく必要があります。
シリコンコーティングは耐用年数が5年~10年と長めなだけに、施工直後の剥離ややり直しは難しくなります。
シリコンコーティングを施工する前にメリットやデメリットを予め知った上で、自分のライフスタイルに合っているかを考えてからシリコンコーティングを選択するか否かを決めましょう。
シリコンコーティングの施工価格をチェック
シリコンコーティングの原材料コストは商品によって差がありますが、だいたい3LDKに広さで18万円前後なので無機系のフロアコーティングに比べるとかなりの低価格です。
そういったことから耐久性とメンテナンスの簡単さ、施工価格を考えてフロアコーティングの種類を決める人が多いようです。
1㎡ | 3LDK床面積75㎡ | 1戸建て床面積135㎡ | |
---|---|---|---|
UVコーティング | 4,500円~5,000円 | 337,500円~375,000円 | 307,500円~675,000円 |
ガラスコーティング | 3,500円~5,000円 | 262,500円~375,000円 | 472,500円~675,000円 |
シリコンコーティング | 3,000円 | 225,000円 | 405,000円 |
ウレタンコーティング | 2,000円 | 187,500円 | 270,000円 |
水生ウレタンコーティング | 1,500円 | 112,500円 | 202,500円 |
水生アクリルコーティング | 1,000円 | 75,000円 | 135,000円 |
●シリコンコートは高いの?
シリコンコートは他商品に比べ高額ですが、防汚力・耐久性が高いので、「全然傷がつかない!思い切ってやってよかった」、「将来的なコストを考えればおトク」というように、実際に施工した人から高評価を得ています。
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シリコンコーティングに適した施工場所
シリコンコーティングのおすすめ施工場所
- キッチンや洗面所など水周り
- リビング
- 廊下・階段
水回り
シリコンコーティングは耐水性があるので、調味料や油の汚れも弾きます。
シリコンコーティングを施工することで、ワックスや防水の手間を省けることは嬉しいですね。
料理や掃除は毎日のことなので、後々「フロアコーティングやっておけばよかった」と後悔するより、早めに手を打っておいた方がメンテナンスは本当に楽です。
シリコンコーティングは撥水効果に優れているので、水周りのキッチンや洗面所に施工しておくと日々のメンテナンスや掃除が楽ちんです。
リビング
人が集まり掃除頻度が高いリビングにも、シリコンコーティングしておくと快適な空間で過ごせます。
シリコンコーティングは適度な光沢もあり、部屋が明るく感じられるので広い空間に使用するのもよいですね。
さらに、シリコンコーティングは高いUVカット効果が期待できるため、日のあたる場所に施工しておくことで日焼けを防げます。
廊下・階段
シリコンコーティングは滑りやすい廊下や階段に施工されることも多く、転倒などを防げるので安全な暮らしができますね。
シリコンコーティングの特徴として滑り止め効果があるので、子供やお年寄り、ペットのいる家に施工すれば安心です。
シリコンコーティングのお手入れや掃除方法
シリコンコーティングが施工された床のお手入れは、掃除機と雑巾掛けで十分ですが、クイックルワイパーなどを使ってこまめに掃除するのもいいですね。
シリコンコーティングは撥水効果があり水拭が可能ですので、食べカスやしつこい汚れは硬く絞った雑巾やモップで水拭きでするとよいですね。
シリコンコーティングはアルコール除菌もできるので、冬場やウィルスが発生する時期はアルコール除菌スプレーを吹きかけて拭き掃除しておくと衛生面でも安心できます。
油汚れにはアルカリ性の洗剤を雑巾につけて拭き取ると、綺麗に汚れを拭き取れますので、汚れに合わせたお掃除法で対応しましょう。
シリコンコーティング施工後の注意点について
シリコンコーティング施工後は乾燥までに2~3日程度必要な上に、乾燥後、数日臭いが残る場合もあるので臭いが消えるまで入居できないのでスケジュールを組んで転居準備をしましょう。
シリコンコーティングが完全に固まるまで1ヶ月ほどかかるため、その間は傷をつけないように注意して生活する必要があります。
そのため、1ヶ月から2ヵ月単位でシリコンコーティングの施工から入居までのスケジュールを組んで、完全に乾いてから入居した方が気を遣わずに生活できます。
シリコンコーティングの耐久性は10年~20年で、耐久性が30年のUVコーティングと比較すると、やや劣りますが施工費が安いので居住年数が短い人におすすめです。
シリコンコーティングを施工しておけば、子供の食べこぼしやペットのおしっこなど汚れの拭き取りや掃除がとても楽になります。
掃除に手間が掛からず掃除時間を短縮できるので、共働きや子育て世帯にシリコンコーティングは向いています。
シリコンコーティングまとめ
シリコンコーティングは昔からあるフロアコーティングの技術ですが、比較的低価格なことから今でも人気があり支持されています。
シリコンコーティングの施工価格は、他のフロアコーティング施工価格と比較しても低価格です。
あまりたくさん予算がないけど、フロアコーティングしておきたいという人にはシリコンコーティングはおすすめです。
ただし、シリコンコーティングは施工する際は、自然乾燥しなければならず完全に乾燥するまで1ヶ月程度かかることもあるため入居までに時間がかかります。
すぐ入居したいと考えている場合は、できるだけ早めにシリコンコーティング施工を依頼することが重要です。
フロアコーティングの原料や特徴、安全性をしっかり把握して自分にあったフロアコーティングを選びましょう。
●シリコンコーティングを施工するメリット
- 高い光沢:THEコーティングという豪華な艶がある
- グリップ性:滑りにくい質感
- 比較的安価:UVコートやガラスコートに比べて安くできる
●シリコンコーティングを施工するデメリット
- 光沢に好みがある:近年は強い光沢は好まれない
- 汚れや傷が目立つ:光沢が強いので傷が目立ちます
- 他のコーティングと比べて経年劣化が激しい:UVコートやガラスコートに比べて耐久性や硬度が低い
- 補修が難しい:光沢が強いため補修した箇所が目立ってしまう
それぞれの価格や特徴を紹介しています。