きれいな床を保つ「フロアコーティング」、できるだけ低コストでおさえたいものですね。
シリコンコーティングは他のコーティングと比較すると価格も安く、撥水性もあり滑りにくいメリットがあります。しかし、皮膜が薄く耐久性には欠けというのが特徴。
あまり触れられていませんが、実は「シリコンコーティング」は時間を経ると劣化します。
徐々に皮膜が薄くなるので、滑りやすくなります。
「シリコンコーティング」はどのように劣化するのか?
ここでは劣化の理由や、劣化後の対策を紹介します。
サッと分かる目次
「シリコンコーティング」の特徴を再チェックしてみると…
「シリコンコーティング」の劣化を語る上で、まずはその特徴について改めて確認しましょう。
おもな特徴は以下のようなものがあります。
●シリコンコートの特徴
- 撥水性に極めてすぐれ、水をはじくため汚れてもメンテナンスが楽
- 撥油性耐薬品性にすぐれており、油や薬品、アンモニアなどがこぼれてもふき取りが簡単
- 耐熱性が高いため、揚げ油が飛ぶようなキッチンなど、お料理をする場所にも適している
- 滑りにくいため、高齢者やお子様、ペットがいるご家庭に最適
- 結露にもつよく、紫外線を防いでくれるので、フローリングが傷むのを防いでくれる
- 再施工が可能なため、劣化してもやりかえることができる
このように見てみると、さまざまな特徴があるのが「シリコンコーティング」なんですね。
これだけ見ると、どう劣化するのか、不思議に感じるかもしれません。
「シリコンコーティング」の劣化とはどんな状態?耐久年数って?
先ほど確認した「シリコンコーティング」のさまざまな特徴から考えると、劣化するのか疑問に感じる方もいるでしょう。
しかし結論からいうと、 「シリコンコーティングは劣化する」 のです。
施工したシリコンコートが、経年によって「徐々に薄くなっていく」のです。
毎日の生活による摩擦などによって、少しずつ、塗膜が薄くなるというイメージですね。
薬品によって溶けるだとか、硬いもので大きなキズができる、といったいかにも劣化、というものではなく、徐々にその塗膜が薄らいでいくということなのです。
最終的には塗膜がごく薄くなってしまい、撥水効果が低下して、さまざまなダメージがフローリングに届くところまで到達してしまう、ということ。
こういったことから、「シリコンコーティング」にも耐用年数が設定されているのですね。
「シリコンコーティング」の耐久年数は、商品によっても違いますが、おおよそ10年以上、といわれています。
これも確定していえないのは、商品による性能の差や、生活のしかたによって、薄まり方が違うからですかね。
「シリコンコーティング」が劣化したらどうしたらいいの?
一般的に最新のフロアコーティングに多いものの「デメリット」は、「再施工ができない」ということ。
再施工ができないフロアコーティングの場合、耐久年数を経たらどうすべきなのか、それはフローリングそのものから施工しなおす、ということになります。
でも「シリコンコーティング」の場合、経年で劣化し、薄まってしまった場合は、「再施工が可能」です。
ですからこの「シリコンコーティング」を施工している場合は、耐久年数ごとに、再施工すれば美しさがキープできる、ということですね。
劣化についても把握したうえで、チョイスするとよいでしょう。
詳しいシリコンコーティングの特徴について紹介しています。
「シリコンコーティング」って劣化する?【まとめ】
●劣化の状態
- 【被膜】
→徐々に薄くなっていく - 【安全性】
→滑りやすくなる - 【耐久性】
→撥水効果が低下 - 【傷】
→小さな傷ができる
●劣化後の対策
- 【再施工可能】
→他のフロアコーティングは不可能だが、シリコンコートは再施工可能!