ウレタンコーティングってどんなコーティングなの?
ウレタンコーティングは、他のコーティング手法と比べて費用が抑えられる、という点が特徴的です。
耐久性はUVコーティングやガラスコーティングには劣りますが、摩擦に強く落ち着いたツヤ感があるため多くの人々から支持されています。
一度施工したウレタンコーティングは再施工はできないので、施工を依頼する前に十分に検討することが重要です。
この記事では、ウレタンコーティングの価格、特徴、そして劣化した時の対処法について詳しく説明します。
ここ重要! ●はじめに私の意見を聞いて!一般住宅にフロアコーティングを施したい場合は「UVコーティング(ウレタンベース)」か「ガラスコーティング」がおすすめです。
自然乾燥でするウレタンコーティングはDIY用商品として売られていますが、UV硬化を利用しないウレタンコーティングは耐久性が低いので気を付けて下さい。
(※コーティングの選び方はこちら)
ウレタンコーティングってどんなフロアコーティング?
ウレタンコーティングは、床材の表面を保護し、美観を保つための処理方法です。
ウレタンコーティングは、床材を傷や汚れから守る強い保護膜を形成することで、耐久性が増し床材の寿命を大幅に延ばすことができます。
施工後の床は艶やかで美しい見た目になる上に、コーティング剤は透明なので床材本来の色や柄を損なうことなく美観を保ちます。
ウレタンコーティングは汚れを弾く性質があるため、床の掃除が楽になります。特に、水分や油分の汚れを防ぐ効果が高いです。
ウレタンコーティングは、コーティング剤を床全体に均一に塗布するだけで施工が完了するので、他のフロアコーティングと比べて施工が容易になります。
しかし、ウレタンコーティングには注意点もあって、適用する床材によっては予め下地処理が必要な場合がありますし、施工後は十分な乾燥時間を確保する必要があります。
●ウレタンコーティングの特徴
- 耐久年数3~10年
- 水性コーティング・油性コーティングがある
- 安く施工ができる
- 摩擦に強い(と言っても他が悪いわけではない)
- 一昔前のタイプのため、あまりお勧めとは言えない
- 艶に落ち着きがある
- 施工に時間がかかる
ウレタンコーティングには2種類のウレタン素材がある!
フロアコーティングに使うウレタンコートには、油性と水溶性の2つのタイプが存在します。
それぞれのコートはウレタン樹脂のコーティング剤を使用し、フローリングに施工します。
油性タイプのウレタンコートは、一般的にウレタンコーティングと呼ばれており、水溶性のウレタンコートは水性ウレタンコーティングと呼ばれます。
近年では、様々な種類のコーティング剤が登場していますが、新しいタイプのコーティング剤に比べてウレタンコーティングは伝統的な工法で、耐久性等がやや劣る面も見られます。
他のフロアコーティングに比べて、ウレタンコーティングは耐久性が劣りますが、ウレタンコートには独特の特徴やメリットも存在します。
ウレタンコーティングを施工するメリット、デメリットは?
ウレタンコーティングは一言でいえば、伝統的で一般的なフロアコーティングです。
一般的なフロアコーティングであるからこそ、ウレタンコーティングのメリットとデメリットについてチェックしましょう。
ウレタンコーティングを施工するメリット
●ウレタンコートのいい所!
- 皮膜面が厚く、摩擦に強い
- UVカット効果が期待できるので、フローリングの日焼けを防止
- 静電気の軽減効果があり、掃除が楽になる
- 落ち着きのある艶で、自然な印象である
- 他のフロアコーティングに比べ低価格である
- 安全性が高く、ホルムアルデヒド放散等級が最高ランクである
フロアコーティングには、耐久性・硬度・安全性といった要素において、コーティング剤による違いがあります。
多くのフロアコーティングの中で、ウレタンコーティングは中間的な位置づけです。
ウレタンコーティングは10年以上の耐久性があり、比較的安価に施工できるため、多くの人々から支持を得ています。
そのため、施工費用は抑えつつ、フロアコーティングを施したいと考えている人々にとってはウレタンコーティングは最適な選択だと言えるでしょう。
さらに、ウレタンコーティングは紫外線を防ぐ機能も備えているため、フローリング本体の保護にも役立ちます。
ウレタンコーティングは、安全性についても高い評価を得ており、子供やペットのいる家庭に最適です。
ウレタンコーティングを施工するデメリット
- 耐久性が5年~10年とUVやガラスコーティングに比べると劣る
- 光沢のあるフローリングの仕上げにはむいていない
- 乾燥に時間を要するため、施工に2~3日かかる
- 完全に硬化するまでに1ヶ月かかるため、その間にキズなどがついてしまう可能性もある
古くからある伝統的なコーティングのウレタンコーティングには、施工過程にいくつかのデメリットが存在します。
即硬化するUVコーティングが普及する前は、施工に時間が掛かってもウレタンコーティングを選ぶ人が多かったのです。
しかし、UVコーティングの普及に伴い、時間に余裕がない場合の施工ではウレタンコーティングが避けられるようになりました。
したがって、フロアコーティングの施工を早く完了させて、すぐに入居したいという人にとってはウレタンコーティングは適さないでしょう。
ウレタンコーティングの風合いはナチュラルであるため、「ピカピカのフローリングにしたい!」「床に光沢が欲しい!」という人には不向きかもしれません。
ウレタンコーティングはコーティング剤が完全に硬化するまでに、1ヵ月程度の時間が必要であることも大きなデメリットだと言えます。
ウレタンコーティングは先に水周りやリビングから施工しよう
全フロアをコーティングしたいところですが、予算を考えると全フロアのコーティングを諦める場合は、まず優先的に水周りやリビングをコーティングすることをお勧めします。
ウレタンコーティングは耐水性があるので掃除面を考えると、やはりキッチンや洗面所など水周りにコーティングして床を保護しておくと長くきれいな状態を保てます。
ペットやお子さんがいる家は、滞在時間が長いリビングにもウレタンコーティングしておくと、汚れをサッと拭き取れるので掃除が楽です。
さらに、ウレタンコーティングにはUVカット効果もあるので、日の当たるリビングは日焼け防止にもなり快適に過ごせます。
耐水性があるといっても、ジュースなど液体や食べこぼしを、そのままにしておくと床の劣化はどんどん進みます。
床を長くきれいな状態に保つ為には、ジュースなど液体や食べこぼしなどは早めに処理した方がいいですね。
ウレタンコーティングの寿命と耐久性
ウレタンコーティングはフロアコーティングの中では比較的低価格な部類です。
ウレタンコーティングには「水性」「油性」の2種類あります。
ウレタンコーティングの耐久性は「水性」の場合は5年程度で「油性」の場合は長くて10年程度といわれています。
ウレタンコーティングは「油性」の方が耐久性に優れていますが「水性」だからと言って水に弱いわけではありません。
汚れや水に濡れても素早く拭き取れば跡が残ることはありません。毎日のお掃除が耐久性を保つための秘訣でもあります。
ウレタンコートは劣化する
ウレタンコーティングを施工して効果が弱まる5年~10年後には、どのような状態になってしまうのか?
ウレタンコーティングそのものに耐水性があるので日常生活におけるダメージを抑えてくれます。
しかし、数年もの間住み続けることで徐々に色合いが変化して塗装面そのものにダメージが加わると更に美しさが損なわれていきます。
ウレタンコーティングは耐薬品性がそれほど優れていないため、付着したものによっては塗装にダメージが残ります。
ウレタンコーティングはワックスと比べると数倍の厚みがあるので、その部分が様々なダメージからフローリングを守ってくれます。
しかし、コーティングが劣化することで最初の色合いと変わり、すすけたような雰囲気になってしまいます。
ウレタンコーティングは剥離が出来ない
昨今では様々なコーティング商品が出回っていてウレタンコーティングも「水性」「油性」だけでなく、その機能性や耐久性、剥離の可否など様々です。
フロアコーティングの施工する前にチェックしておきたいことは「剥離が可能なのかどうか?」ということです。
コーティングそのものが劣化してしまっても剥離可能なものであれば、劣化したコーティングを剥離して新たにフロアコーティングを施工しましょう。
フロアコーティングを施工する前にコーティングの特徴や耐久性、寿命、剥離が可能なのかどうか?ということまでチェックしましょう。
コーティングの特徴を把握することで家を美しくキープするメンテナンスの時期や予算が組めます。
耐用年数を把握してリフォームに掛かる費用を想定し、適切な時期にメンテナンスすることで資産価値を保つことができるようになります。
フロアコーティングも劣化や寿命についてチェックして家のメンテナンスの一環として把握することで家を綺麗に保つことができますし、資産価値を保つこともできます。
ウレタンコーティングのお掃除方法
ウレタンコーティングは基本掃除機とクイックルワイパーなどの乾拭きで十分です。
耐水性もあるので水拭きも問題ありません。しつこい油汚れにはアルカリ性の洗剤を水拭きに吹き付けて擦るときれいに落とせます。
たまに水拭きすることでホコリやチリを取ることも出来て艶も戻ってきます。
ウレタンコートの価格相場
● フロアコート一覧価格表
他のコーティングと比較し予算に合ったものを選びましょう。
1㎡ | 3LDK床面積 75㎡ | 1戸建て床面積 135㎡ | |
---|---|---|---|
UVコーティング | 4,500円~5,000円 | 337,500円~375,000円 | 307,500円~675,000円 |
ガラスコーティング | 3,500円~5,000円 | 262,500円~375,000円 | 472,500円~675,000円 |
シリコンコーティング | 3,000円 | 225,000円 | 405,000円 |
ウレタンコーティング | 2,000円 | 187,500円 | 270,000円 |
水生ウレタンコーティング | 1,500円 | 112,500円 | 202,500円 |
水生アクリルコーティング | 1,000円 | 75,000円 | 135,000円 |
ウレタンコーティング価格相場のまとめ
ウレタンコーティングのメリットは他のコーティングの中でも最も安いということです。
耐久性は3~7年と短いので短期間に低予算の方にはおすすめできるコーティングです。摩擦に強く落ち着きのある艶感が一般的に人気があります。
しかし、ウレタンコーティングは再施行ができないので施行前にじっくり検討してから決めましょう。
●ウレタンコーティングを施工するメリット
- 厚く強い被膜:摩擦にも強く傷を防ぎます
- 光沢が調整できる:好みに合った光沢に出来ます
- 比較的安価:UVコートやガラスコートに比べ安くできる
●ウレタンコーティングを施工するデメリット
- 耐久性が短い:3~7年ほどの耐久性があります。
- 乾燥時間がかかる:乾燥までに2~3日要します。
- 再施工が難しい:耐久性が短いが再塗装できないのは重要
- 紫外線に弱い:UVカット効果の有る素材を混ぜる必要があります
ウレタンコーティングはウレタン樹脂塗料を使用したコーティングで「水性」「油性」の2種類あります。
UVコートやガラスコートに比べ安くできるので低予算で考えている方にはオススメです。
ウレタンコーティングはワックスと比べて厚みがあり、傷も付きにくく落ち着いた艶感なので人気のあるコーティングです。
施工に2~3日かかるので早めにスケジュールを立てて準備しましょう。
それぞれの価格や特徴を紹介しています。