





床暖房をするとき、フローリングの耐熱性はもちろんコーティングは大丈夫なのか気になるところですよね。
「UVコート」「ガラスコート」「シリコンコート」 は 耐熱温度200℃以上で傷にも熱にも強いので暖房器具にはしっかり対応し「アクリルコート」も床暖房に対応しています。
しかし「ウレタンコート」は熱には弱いので高温ストーブには要注意です。
ここでは床暖房へのメンテナンス法と、種類別の耐熱温度を紹介しています。
サッと分かる目次
床暖フローリングの取り扱い方










床暖房のフローリング、ワックス掛けしているとどうなる?
一般的にフロアコーティングをしていないフローリングの場合、メンテナンスをするとすれば、数ヶ月ごとにワックス掛けをするのが普通です。
しかしこれを床暖房仕様のフローリングの床に行っているとどうなるのでしょうか?
床暖房とはフローリングの下に熱源となるパネルを施したものですのでノーメンテナンスでいるとフローリングそのものが乾燥してくるなどしてかなり負担が掛かります。
一般的なメンテナンスであるワックスを施していても場合によってはこの床暖房の熱によって変色します。意外に床暖房のフローリングはメンテナンスが難しいです。
床暖房のフローリングに適したフロアコーティングとは?
床暖房をしたフローリングのメンテナンスと美しさを保つという意味でも注目されてきたのが実はフロアコーティングなのです。
耐熱効果の高いフロアコーティングを施工しておけば床暖房によるフローリングの乾燥も防げますし、変色や劣化を防ぐことができるのです。
とはいえ、床暖房仕様のフローリングでフロアコーティングするのに心配なポイントは、やっぱり温度変化ですよね。
ではここで床暖房の温度と主なフロアコーティングの耐熱温度についてチェックしましょう。
床暖房のフローリングの温度 | 25℃〜30℃ |
ウレタンコーティングの耐熱温度 | およそ70℃程度まで |
シリコンコーティングの耐熱温度 | およそ400℃程度まで |
ガラスコーティングの耐熱温度 | およそ1200℃程度まで |
UVコーティングの耐熱温度 | およそ200℃程度まで |
このように床暖房の温度変化を大きく上回る耐熱効果があるフロアコーティングをチョイスしておけばメンテナンスの必要もなく原状のフローリングを美しく保つことができます。
床暖房のフローリングにはフロアコーティングをしておくべきだということなのかもしれませんね。
フロアコーティングを施工する際にしっかり確認を!
床暖房のフローリングの場合は必ず施工業者にその旨を伝えた上でどのような商品が適しているかしっかりと確認することが重要です。
また床の素材との相性もありますので、そういったことをしっかりと相談できて、またアドバイスがキチンと貰える業者に依頼することです。
値段だけではなく素材の特徴、床暖房との相性などをしっかりと理解したう上でフロアコーティングをチョイスするのが賢いやりかたです。
自分でもフロアコーティングの特徴を把握して、どのようなライフスタイルの中で施工したいのかなどをシュミレーションして検討しましょう。
フロアコーティングは耐熱に強い?床暖何もしないより劣化を防げる!





ここでは床暖房と「ノーメンテナンスのフローリング」・「ワックス」・「フロアコーティング」の関係を見てみましょう。
ノーメンテナンスで床暖房を使うと・・・
床暖房は高温時で35度くらいになりますので、やはりフローリングは経年とともに乾燥してくるようです。
面倒と言って、ノーメンテナンスだと経年劣化が早まります。「30度くらいなら大丈夫じゃないの?」と思うかもしれませんが30度40度という温度でも低温火傷することがあります。
低温でも長時間温度差にさらされ続けることはフローリングの痛みを進める原因にもなります。
ワックスの耐熱温度と特徴・対策
ワックスは耐熱温度が高くないものが中にはあるので確認することが大切です。
数年ごとに施工する必要があるので、そこはフロアコーティングに比べるとかなり面倒です。
成分や商品によっては暖房器具を使っていると、そのそばのフローリングがベタつく場合もあるので、耐熱温度が70度程度でも大丈夫かを確認して繰り返し使う必要があります。
コーテンングの種類 |
耐熱温度 |
傾向 |
---|---|---|
メンテナンス・なし |
300度(木の焦げる温度) | 劣化が進行する |
ワックス |
70℃前後 | 艶を保つもので温度には弱い |
ガラスコーティング |
1200℃ | 熱に強いので床暖やキッチンまわりにおすすめ |
UVコーティング |
200℃ | 日常生活としては十分・居間などに最適 |
アクリルコーティング |
150℃ | キッチンまわりは避けるのが無難 |
ウレタンコーティング |
70℃程度 | 床暖房でも少し気になります |
ガラスコーティングの耐熱温度と特徴・対策
ガラスコーティングとは車の塗装面にも施工されるほどで特に耐熱温度が高く床暖房や暖房器具にも安心です。
商品によってはなんと1200度まで耐えうるとされていますので熱に関しては全く問題ありません。
また床暖房などによる収縮や乾燥も防いでくれます。キッチンや暖房器具をピンポイントで使う場合も安心です。
ガラスコーティングの耐熱温度 |
1200℃ |
---|
UVコーティングの耐熱温度と特徴・対策
UVコーティングもガラスコーティングと並んで耐熱温度が高いです。「てんぷら油をこぼしても問題なし」となっているので200度以上は大丈夫です。
高温の油でも耐えうるということですのでキッチンはもちろんどのお部屋にも施工可能です。
UVコーティングの耐熱温度 |
200℃ |
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アクリルコーティングの耐熱温度と特徴・対策
耐熱温度が具体的に記載されている商品がほとんど無いようです。
アクリル樹脂でおもちゃを塗装するなどの場合、耐熱温度が150度程とされているようですがキッチンなどに施工するのは避けた方がいいでしょう。
アクリルコーティングの耐熱温度 |
150℃程度 |
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ウレタンコーティングの耐熱温度と特徴・対策
ウレタンコーティングの場合、大体70度くらいまでの耐熱温度となっています。
床暖房や暖房器具に関しては問題ない範囲ですが万が一キッチンなどに施工していて熱した油をこぼしたという場合は心配な温度です。キッチンエリアへの施工は避けた方がいいでしょう。
ウレタンコーティングの耐熱温度 |
70℃程度 |
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フロアコーティングをしたけど熱が心配だけど大丈夫?










「特に暖房のことを考えずにフロアコーティングを施工してしまった」という場合、炬燵(こたつ)やストーブなどの影響はどうなのでしょうか?
炬燵(コタツ)(真下を温める)
炬燵はフローリングに直置きではなくこたつマット(こたつ敷き布団)を引くので、ほとんど影響なく大丈夫です。
真下を直に温めるのが心配かもしれませんが、どのタイプのコーティングでも問題ありません。
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UVコーティング |
ガラスコーティング |
アクリルコーティング |
ウレタンコーティング |
耐熱 |
○ |
○ |
○ |
○ |
床暖房(全体的)
床暖房はフローリング全体を穏やかに温める形ですので耐熱温度が70度程度でも問題はありません。一般的なフロアコーティングで問題ないでしょう。
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UVコーティング |
ガラスコーティング |
アクリルコーティング |
ウレタンコーティング |
耐熱 |
○ |
○ |
○ |
○ |
ストーブ(部分的高熱)
石油ストーブやガスファンヒーターは結構近くの温度は高くなりますからフローリングへの影響が心配です。耐熱性が低めのフロアコーティングの施工は避けた方がいいでしょう。
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UVコーティング |
ガラスコーティング |
アクリルコーティング |
ウレタンコーティング |
耐熱 |
○ |
○ |
○ |
× |
【まとめ】部屋によっては耐熱性が高いフロアコーティングを





また床暖房だけではなく部分的に暖房器具を使う場所やキッチンなど高温なものが落ちる可能性がある場合は、より耐熱温度が高いガラスコーティングなどにしておくと安心ですね!
- UVコート:耐熱温度200℃。床暖に対応可。傷や湯に強いリビング・キッチンへの施工OK。
- ガラスコート:耐熱温度1200℃。とても熱に強いので床暖房も問題ありません。
- シリコンコート:耐熱温度400℃。床暖房に対応可、キッチンあらゆる部屋で対応可能。
- ウレタンコート:耐熱温度70℃。熱に弱いので高温ストーブには要注意。
- アクリルコート:耐熱温度150℃。塗りなおしは必要だが床暖には対応可能。
熱を使うキッチン・高温ストーブのある場所は特に要注意してコーティングを選びましょう。
それぞれの価格や特徴を紹介しています。

