

フローリングが日に焼けてしまって、周りと床の色が変わってしまった経験はありませんか?床の日焼け対策を行わないと劣化が進行します。
特に窓際に日光が当たる部分は、変色しやすくフローリングの表面が剥がれてしまうこともあります。
フローリングの劣化を防ぐためには、窓にフィルムを貼ったり、カーテンを頻繁に閉めるだけでも効果があります。
また、フローリングにカーペットを敷いたり、ワックスを掛けるのも効果的です。
ここでは、フローリングの日焼けを防ぐための対策と、日焼けしてしまった後のフローリングのケア方法を紹介します。
フローリングは日焼けで劣化する


マンションに住み始めるまで、フローリングのメンテナンスが必要なことに気づかなかったという人も多いでしょう。
私の家も10年ほど前からマンションに住んでいますが、その間にフローリングが劣化してきました。
キッチンや洗面所といった水周りのフローリングが劣化するのは理解できますが、驚くことに居間のフローリングも劣化が始まっています。
我が家では、特に風呂場と洗面所のフローリングが劣化が激しいです。物件を購入した当初から、これらの場所はやや黒ずんでいましたが、今では床の表面が剥がれてきて劣化が進んでいます。
最初に気づいたのは水周りのフローリングの劣化でしたが、よく見てみると居間の窓際なども日焼けで色褪せ劣化が進んでいました。
特に日差しの当たる場所のフローリングは、他のフローリングよりも劣化が進んでいる状態です。
フローリングの日焼けを防ぐ窓周りの見直し


フローリングの日焼け防止に役立つグッズをいくつか紹介します。
- 日焼け防止フィルム:窓ガラスに貼ることで紫外線をカットし、フローリングの日焼けを防ぎます。
- カーテン:厚手のカーテンや遮光カーテンを使用することで、直射日光を遮ります。
- ブラインド:細かく光量を調節できるので、強い日差しを遮ることができます。
- ラグやカーペット:直射日光が当たるフローリング部分に敷くことで、日焼けを防ぎます。
- ワックス:UVカット機能のあるワックスを定期的に塗布することで、フローリングを保護します。
- 窓にUVカットスプレー:UVカットスプレーは、紫外線をカットする機能を持つ液体で、窓ガラスに直接スプレーして使用します。これにより、室内に入る紫外線量を減らし、フローリングの日焼けを防ぎます。
以上のようなアイテムを使用して、フローリングの日焼けを防ぐ対策を行いましょう。
フローリングの日焼け対策としてUVカットスプレーは、手軽でコストも掛かりません。
UVカットスプレーの紫外線遮断効果は30日くらいが目安なので、日差しの強い時期に塗るのはいいかもしれませんね
ただし、UVカットスプレーを使うと窓ガラスが若干暗くなる場合がありますので、光の入り具合や室内の明るさを確認しながら適量を調整することが重要です。
フローリング自体に対する日焼け防止対策も重要です。以下に、いくつかの対策方法を紹介します。
- フローリングワックス:UVカット機能を持つワックスを定期的に塗ることで、フローリングを紫外線から保護します。ワックスはフローリングの色や質感を保つだけでなく、小傷や汚れからも保護します。
- ラグやカーペット:直射日光が当たる場所にラグやカーペットを敷くことで、フローリングの日焼けを防ぎます。ただし、カーペット自体が日焼けする可能性があるので、定期的に位置を変えるなどの配慮が必要です。
- 家具の配置:家具を直射日光が当たる場所に置くことで、その部分のフローリングを保護します。ただし、家具の下は日焼けしないため、家具を移動したときに色差が出る可能性があります。
- 日よけ:窓の外側に日よけを設置することも効果的です。例えば、パラソルやオーニング(窓用の日よけシェード)を使うと良いでしょう。
これらの対策を組み合わせることで、フローリングの日焼けを最大限に防ぐことが可能です。
ただし、完全に日焼けを防ぐことは難しいので、時間とともにフローリングが変色することをある程度は覚悟しておく必要があります。
フローリングの日焼け対策として「窓にUVカットフィルムを貼る」「ブラインドを設置する」「ラグマットを敷く」「ワックス掛けを行う」「フロアコーティングを施工する」などの方法があります。
しかし、これらの方法でもフローリングの日焼けを100%防ぐことはできません。日光は時間と共にフローリングを徐々に変色させてしまいます。
そのため、日焼け防止対策と併せて、フローリングの日焼けが進んでしまった場合のケア方法についても知っておくことが重要です。
フローリングの日焼けが進んでしまった場合、次のようなケア方法があります
- ワックスを落として新しいワックスを塗る:ワックスには日焼けした部分を隠す効果があります。しかし、ワックスは定期的に新しく塗り替える必要があります。
- フローリングを磨く:フローリングの表面を磨くことで色褪せた部分を除去し、新しい木部を露出させることができます。ただし、磨きすぎるとフローリング自体が薄くなり、寿命が短くなる可能性があります。
- フローリングを張り替える:大きく色褪せてしまった場合や、磨くことで解決できない場合は、フローリングを張り替えることを考えるべきです。
これらのケア方法も、日焼け対策と同様にフローリングの状態やライフスタイルによって選ぶべき方法が変わりますので専門家に相談することも重要です。
床にフロアコーティングを施工してフローリングの日焼けを防止する

フロアコーティングは、フローリングの保護や美観維持のための優れた選択肢です。
コーティング層はフローリングを直接的なダメージから守り、その色と質感を保つ上にコーティングは掃除を容易にし紫外線による色あせを抑制します。
一方、フロアコーティングは初期費用が必要であり、その効果も一定の期間後には徐々に薄れていきます。
したがって、フロアコーティングを選択する場合、そのメンテナンス計画やコストも考慮に入れる必要があります。
なお、フロアコーティングの選択や施工は専門的な技術が必要となるため、プロの業者に依頼することをおすすめします。
適切なコーティングを選び正しく施工することで、フローリングの美観と寿命を最大限に引き出すことができます。
フローリングの劣化を防ぐフロアコーティングの種類
UVコート | 分厚い塗膜が紫外線をシャットアウトします。 |
ガラスコート | ガラスの薄膜が紫外線を遮断するので日焼けによるフローリングのひび割れも防ぎます。 |
シリコンコート | 高光沢な被膜は紫外線を強反射する為、確かな紫外線カット効果があるので日焼けによるフローリングのひび割れも防ぎます。 |
ウレタンコート | UVカット効果があるので日焼け防止には期待できます。 |
フロアコーティングは、フローリングを長期間美しく保つための効果的な方法で、紫外線や水、化学物質などに対する耐性を高めることができます。
これにより、フローリングの劣化や変色を予防し、長期間にわたって床の美観を保つことが可能になります。
フロアコーティングは新築時に施工するのが一般的ですが、既存の住宅でもリフォーム時に行うことが多いです。
特に水分や日光が直接当たる場所、たとえばバスルームや窓際のフローリングなどにはフロアコーティングが有効です。
フロアコーティングの種類や性能はさまざまなため、住まいの状況やライフスタイル、予算に合わせて選択することが重要になります。
また、フロアコーティングは専門的な知識と技術を必要としますので、信頼できる専門業者に依頼することをおすすめします。
このように、フロアコーティングを施工することで、長期間にわたって美しいフローリングを保つことが可能です。
日焼けしてしまったフローリングの床ケア方法

年数を重ねるうちに、いつの間にか「こんなところに日焼けが」とフローリングの日焼けに気が付くことがあります。
ここでは、いくつか日焼けしてしまったフローリングの床ケア方法について紹介します。
フローリングが日焼けしてしまった場合、以下のような対処法があります。
- フロアワックスでケア:フロアワックスを使用して日焼けした部分の色を均一にすることができます。ただし、色が完全に一致するわけではないので、ある程度の色差は許容する必要があります。
- サンドペーパーで研磨:日焼けが浅い場合、サンドペーパーで軽く研磨してから塗装を行うことで、元の色に近づけることができます。ただし、これはDIYに慣れている人向けの方法で、作業が難しい場合や大きな面積を扱う場合は専門家に依頼することをおすすめします。
- フロアコーティングの再施工:フローリング全体の色を均一にするためには、フロアコーティングを全体に再施工するのが最も確実な方法です。これにより、フローリング全体が新品のように見えるようになります。
- 部分的な張替え:日焼けがひどく、色が全く合わなくなった部分については、フローリングの部分的な張替えを考えることもあります。これにより、全体の色味を一致させることができます。
これらの方法の中で、どれを選ぶかは日焼けの状況、予算、手間などを考慮して決めると良いでしょう。
ワックスの剥離は確かにDIYでも可能ですが、特に大きな面積を扱う場合や素人が行うと均一に剥離できずにフローリングにダメージを与えてしまう可能性があります。
フローリングのワックス剥離は、以下のステップで行われます
- 剥離剤の準備:ホームセンターなどで売られているフロアワックス剥離剤を用意します。
- 剥離剤の塗布:剥離剤をフローリングに塗布します。このとき、剥離剤が均一に広がるように注意しましょう。
- 待機時間:剥離剤のパッケージに記載されている待機時間を守り、剥離剤が十分に作用するのを待ちます。
- ワックスの除去:待機時間が経過したら、モップやスクレーパーを使ってワックスを除去します。
- 洗浄:ワックスが完全に除去できたら、水拭きをして剥離剤を洗い流し乾かします。
これらの作業は均一に行うことが重要であり、経験がないとワックス剥離はかなり難しいと思います。
さらに、ワックスは短時間で剥離する必要がある上に、均一にワックスを除去しないとワックスを掛け直した時にフローリングの表面に凹凸が出来てしまいます。
そのため、特に初めてワックス剥離をする人や広い範囲のワックス剥離を行う場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
無垢フローリングの日焼けは時間の経過とともに避けられない現象で、日焼けによる色褪せや変色が起きてしまった無垢フローリングの床ケアには以下の方法があります。
- サンディング(研磨):表面を削って旧来の色を取り戻す手法です。この方法は、フローリングの表面を均一に削るために専門的な技術と機器が必要です。また、研磨によりフローリングの厚みが薄くなるため、何度も繰り返すことはできません。
- 塗装・染色:床に新しい色を付けることで変色を隠す方法です。これには透明な塗装や、色を付ける染色があります。ただし、仕上がりは塗装や染色の技術に大きく依存します。
- フロアコーティング:フローリングに保護層を作ることで、日焼けや傷から床を保護します。コーティングは透明なので、フローリングの色や木目を活かすことができます。また、今後の日焼けを防ぐ効果もあります。
これらの作業は専門的な知識や技術を必要とする場合が多いので、自身で行うのではなく専門の業者に依頼することをおすすめします。
また、それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるので自宅の状況や予算、どの程度の効果を期待するかにより選択肢が変わります。
フローリングのメンテナンスや日焼けからの復旧作業は、確かに専門的な知識と技術を必要とします。
なぜなら間違った方法で復旧作業を行ってしまうと、フローリングを傷つけてしまう可能性もあります。
そのため、以下のような点を考慮して、プロの業者に依頼することを強く推奨します。
- 安全性:専門業者は適切な装備と知識を持っているので、作業中の事故を避けることができます。
- 品質:専門業者は適切な技術と経験を持っているので、高品質な仕上がりを期待することができます。
- 時間:自分で作業を行うと、時間がかかる場合があります。専門業者に依頼すれば、効率的に作業を進めることができます。
- 費用対効果:初期費用はかかるかもしれませんが、長期的に見ればフローリングの寿命を延ばすことができるため、コストパフォーマンスは良いと言えます。
フローリングのメンテナンスや日焼けからの復旧については、専門の業者に相談して見積もりを取ることから始めてみてください。
それにより、フローリングのメンテナンスや日焼けからの復旧について、最適な解決策を見つけることができるでしょう。
フローリングの張替え費用について
フローリングが日焼けをしてしまったらニスやワックスで一時的な修復はできますが、一部だけ浮いてしまったり凹凸が出来たりするので見栄えが悪くなります。
フローリングの日焼けを元の状態にするためには、フローリングを張り替えるのが一番良いです。
フローリングの張替えは、一般的に以下の2つの方法があります。
重ね張り工法 | 重ね張り工法は、既存のフローリングの上に新しいフローリングを直接張り付ける方法です。
一部分だけの張り替えではなく、全体的に張り替えるのに適しています。 この方法の利点は、施工時間が短いことと既存のフローリングを剥がす作業が不要なのでコストを抑えられることです。 ただし、重ね張り工法は部屋の高さが若干上がるため、敷居や造り付けのクローゼットなどとの高低差が変わるというデメリットがあります。 |
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張り替え工法 | 張り替え工法は、既存のフローリングを完全に剥がして新しいフローリングを張り直す方法です。
フローリングの下に隠れている床板の状態を確認できるので、必要に応じて補修することも可能ですので、床をより長持ちさせたい場合に適しています。 しかし、張り替え工法は、施工時間が長くなりコストも上がることが多いです。 |
どちらの方法を選択するかは、フローリングの現状や希望の仕上がり、予算などによって変わりますので、専門の業者に相談して最適な方法を選択することをおすすめします。
施工面積 |
6畳 |
8畳 |
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上張り工法 |
6万〜10万 |
8万〜15万 |
全張り替え工法 |
10万〜15万 |
13万〜18万 |
フローリングの重ね張り工法
重ね張り工法は、既存のフローリング(畳など)の上から新しいフローリングを張る方法です。
古いフローリング(畳など)を剥がす手間が無く低コストで施工できるので、重ね張り工法は最近人気がある工法になります。
重ね張り工法でフローリングの張り替えをした場合、1部屋でしたら1日でフローリングの張り替えが終わることもあります。
重ね張り工法のデメリットとしては、床下の状態が確認できないことや、床の高さが重ね張りした分だけ上がってしまうことです。
フローリングの張替え工法
張り替え工法は、古いフローリング(畳など)を全て剥がして新しいフローリングを張る工法です。
張り替え工法を行うと、床の下地の状態を確認できて床の傾きや段差(レベル)などを修復できるところがメリットです。
張り替え施工前に床を歩いているときにキシキシと床鳴りがするようなら、床の下地が傷んでいる可能性がありますので床の張り替えをおすすめします。
キッチンや洗面所など水廻りは、特に床の痛みが進んでいる可能性があります。
フローリングの張り替え工事は大体1日で終わりますが、部屋数が多い場合は張り替え作業に数日掛かることもあります。

フロアコーティングでフローリングを保護する方法

フローリングの日焼けや劣化を予防する最良の方法は、フローリングにフロアコーティングを施工することです。
フロアコーティングは、フローリングの表面を保護する層を作ることで紫外線や水分、汚れからフローリングを守り美しい状態を長期間保つことができます。
フロアコーティングは一度施工すると長期間メンテナンスが不要であり、日常的な清掃も楽になります。
また、フロアコーティングはフローリングの色や質感を長期間保つことができる上に、インテリアとしての価値も上がるのでおすすめです。
フロアコーティングの種類によっては、耐久年数や保証期間が20年~30年と長いものもありますので、フローリングを張り替えることなく長期間美しい状態を保つことができます。
フロアコーティングは専門の業者に依頼することが一般的で施工業者によっては、フローリングの状態を確認した上で最適なコーティング方法や材料を提案してくれます。
そのため、フローリングの保護と美観を考えるなら、フロアコーティングの施工は非常におすすめの方法です。
フローリングの日焼け対策まとめ
フローリングに日焼け防止対策をしなければ、フローリングは日々劣化していきます。
特に窓際の陽が当たる場所のフローリングに日焼け防止対策がなされてなければ、フローリングの色が変色して表面が剥がれたりささくれたりします。
窓にUVカットフィルムを貼ったり、紫外線カットカーテンを掛けたりするだけでもフローリングの日焼け防止対策になります。
さらに、フローリングに絨毯を敷いたり、ワックスを掛けたりフロアコーティングを施工したりすればフローリングの日焼けはかなり高確率で防げます。
フローリングの日焼け防止対策のコストや労力を考えて、自分に合った日焼け防止対策すればフローリングを日焼けから守ることが可能です。
フローリングの日焼け防止対策
- 窓への対策:UVカットフィルム・UVカットカーテン・UVカットスプレー
- 床への対策:絨毯・マットを敷く、ワックスを塗る、フロアコーティングを施工する。
フローリングが日焼けしてしまった場合のケア方法
- ワックス掛け:コンスタントにワックス・ニスを塗る。(これは応急措置的な対策)
- フロアコーティング:フロアコーティングでフローリング(畳など)の床を長期にわたって美しい状態を保ちます。
- 床の張替え:フローリング(畳など)を「重ね張り」または「張替え」する。
それぞれの価格や特徴を紹介しています。
