UVコーティングは、その名の通り紫外線(UV)を使って塗料を硬化させるコーティング技術です。UV硬化塗料は、UV光を当てることで瞬時に硬化する特性を持っています。
UVコーティングの特徴
- 高速硬化:UVコーティングの最大の特徴は、UV光を当てるとその場で瞬時に硬化することです。これにより作業時間を大幅に短縮できます。
- 高耐久性:UVコーティングは、物理的な強度や化学的耐久性が非常に高いです。そのため、日常生活の中での傷や汚れに対する耐性が強いです。
- 環境負荷の低減:従来の塗料と比較して、揮発性有機化合物(VOC)の発生が少ないため、環境に優しいです。
UVコーティングの価格は、施工業者や施工面積、使用する塗料の種類などによりますが、一般的には他のコーティング方法と比較して高価な傾向にあります。
なぜなら、UV硬化塗料自体のコストや、専門的な知識と設備を必要とする施工方法のためです。
UVコーティングは高速硬化と高耐久性を実現しますが、施工価格が高いという特徴があります。
一方、ワックスコーティングやウレタンコーティングなど他のコーティング方法は、施工価格が安いものの耐久性が低いため定期的なメンテナンスが必要となります。
UVコーティングは耐久性を重視し、長期間にわたりメンテナンスフリーの状態を保ちたい人に適したフロアコーティングです。
※【費用】施工するお値段相場は?(´・ω・`)check
サッと分かる目次
UVコーティングとはどんなコーティング?
UVコーティングの特徴・塗料・技術
●UVコーティングの特徴
-
- 硬度・耐久性が一番高い
- 耐久年数20~30年
- 価格が高額
- 長期目線でコスパは最高
- 速乾性があるので施工後すぐに入居可能
フローリングのコーティングと言ったらUVコーティング というほどにその特性が適しており、採用している会社が多くあります。
UVコーティングと呼ばれる理由は「UV(紫外線)」にあたると硬化する塗料を利用している からです。
※画像引用:USIO
紫外線による硬化技術が実用化されたのは1970年代で、省エネ・省資源、公害にならないことを目的に開発されたのが「UV塗料」でした。
素材の元となる材料は「ウレタン素材」で、高い硬度と速乾性に優れている特徴があります。
UVコーティングの塗料は、紫外線照射から秒で硬化する為、埃やごみの付着に気を遣うフロアコーティングに最適な方法なのです。
その他の塗装例として高級家具・ピアノ・ルアー・スマートフォンなどに使われている信頼性の高い技術なのです。
UVコーティング「グロス」と「つや消し」の違い
グロス(光沢)タイプ
一般的なUVコーティングがそれにあたります。ツヤツヤな仕上がりで、フロアコーティングをしました!という仕上がりになります。
UVコーティングは、その他のコーティングと比べてもトップクラスに光沢があるのが特徴です。
マット(つや消し)タイプ
つや消しタイプの手法は、コーティング剤に不純物を混ぜマット感を出します。
この不純物が密着度を下げるため、あまりおすすめしていない業者もあります。
どうしてもフロアコーティングの艶・光沢感が気になる場合、仕上がりが自然なガラスコーティングという選択もあります。
UVコーティングのメリットとデメリット
●メリット
- 高い耐久性:傷付きにくい・保証期間が長い
- UV硬化でスピード乾燥:入居後の施工に向いている
- 耐薬品・防水性:ペットの尿なども染み込まない
●デメリット
- 剥離できない:やり直しがきかない(※部分補修可能)
- 質感:木の質感を失う
- 高額:コーティングの中で一番高額
UVコーティングのメリットを詳しく解説
乾燥に時間が掛からないから、入室を急ぐ方にもおすすめです。
●耐久性が高い
紫外線による硬化による強い密着性で、フローリングとの吸着が強力です。自然乾燥のコーティングに比べ剥がれる事もありません。
●施工・乾燥がスピーディ!
UV(紫外線)を照射することで瞬時に硬化するため、施工がスピーディに完了します。UVコーティングは、入居を急ぐ方にもおすすめです。
●高級感の美しい仕上がり
他の樹脂に比べ光沢が高く、高級感のある美しい仕上がりが期待できます。その美しさが人気でもあり、ピアノやスマートフォンにも使われています。
●耐薬品性がある
アクリルコーティングやWAXに比べ耐薬品性が高くアルコールや除光液、犬や猫の尿による剥離や変色が起こりません。
油性マジックなどが付いてしまったとしても、洗剤やアルコールを使って簡単に除去できます。
●メンテナンスが楽!ワックスも必要なし!
フローリングはフローリング専用のワックスを定期的に行う必要がありましたが、UVコーティングをすることでワックスの必要性が無くなり日常の掃除・メンテナンスが楽になります。
●抗菌、防汚、耐薬品性など高い耐久性を誇る!
UVコーティングは硬度も高いため、キズ・汚れがつきにくくなります。耐久性は20年などといわれており密度が高い塗膜によってカビも防ぎます。
油がついてしまっても、洗剤を使って簡単に落とすことが出来るため、長期間美しさを保てます。
●フローリングが滑リにくくなる!
UVコーティングすると素のフローリングより滑りにくくなります。高齢者やお子様、犬などとの暮らしをより安全なものにしてくれます。
●安全性が高く環境にも優しい!
UVコーティングは硬化後に有機溶剤を放出しないので、化学的なニオイもありません。逆にフローリングに使うワックスは有害物質が大気中に放出されると指摘があります。
UVコーティングのデメリットを詳しく解説
UVコーティングによる床へのデメリットについて検証します。!
UVコーティングのデメリット
- 剥離ができない
- 木の質感が損なわれる
- 価格が高い
●剥離ができない
UVコーティングはフローリング面にガチガチに吸着しています。そのため一度施工してしまうと剥離出来ません。
もしコーティングをやめたいとなった場合、フローリングの張替しかありません。(※部分的な剥がれによる補修・再塗装は可能です。)
●木の質感が損なわれる
UVコーティングは厚い被膜を成形するためフローリングにある木の質感が損なわれます。
施工後にイメージと違ったという失敗を防ぐためにも重視したいのは「フローリングの木の質感」なのか、それとも「フローリングに傷がつかないこと」なのかを施工前に考えてみましょう。
また無垢のフローリングには被膜が薄いガラスコーティングを選ぶことでフローリングの味わいを残せます。
UVコーティングの価格
UVコーティングはコーティング剤を塗った後、紫外線照射器という特殊な機械を使って紫外線を当てる工程が必要なので、自力での施工はほぼ不可能といえます。
そのため施工業者に依頼することが前提となり、施工費用が高額となってしまいます。価格はある程度差はありますが床をコーティングする中では一番高額です。
1㎡ (単価) |
3LDK床面積 75㎡ |
1戸建て床面積 135㎡ |
|
---|---|---|---|
UVコーティング | 4,500円 | 337,500円 | 607,500円 |
ガラスコーティング | 3,500円 | 262,500円 | 472,500円 |
シリコンコーティング | 3,000円 | 225,000円 | 405,000円 |
ウレタンコーティング | 2,000円 | 187,500円 | 270,000円 |
水生ウレタンコーティング | 1,500円 | 112,500円 | 202,500円 |
水生アクリルコーティング | 1,000円 | 75,000円 | 135,000円 |
●UVコーティングは高いの?
UVコーティングは他商品に比べ高額ですが、防汚力・耐久性が高いので「全然傷がつかない!思い切ってやってよかった」「将来的なコストを考えればおトク」というように実際に施工した人から高評価を得ています。
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UVコーティングおすすめの施工場所
できれば全面フロアコーティングしたいのですが、予算的にも厳しい・・という方にはまず優先的にやっておくとおすすめな施工場所を紹介します。
毎日使う水周りをやっておくと日々のお掃除がとてもラクちんですね。
UVコーティングおすすめ施工場所
- ダイニング
- キッチン
- 洗面所
- トイレ
ダイニング
家族が集まり、生活する場所はやはり汚れていくもの。そうなるとお掃除はラクな方がいいですよね。
また、長くいるならば清潔で快適な場所でくつろぎたいですよね。
毎日長い時間を過ごし、最も人が集まる場所をUVフロアコーティングをしておくのはおすすめですね。
キッチン
どうしても汚れてくるのは水周りのキッチンです。
油や洗い物、食べこぼしの汚れを拭き取るのに毎日水拭きをしていると、さすがに床は劣化して剥がれてきたり傷がついたりということもありますよね。
この劣化を防ぐのに最も効果的なのがUVコーティングなんです。
フロアコーティングの被膜には高い耐水性、耐薬品性が備わっているので水をはじきます。水拭きをしても床を傷めずに清潔な床を維持できます。
共働きで掃除の時間がないというお宅でも、サッと拭き取りだけですむので楽ですね。
洗面所・トイレ
キッチン同様に水周りの汚れは気になるところですよね。
UVコーティングは耐水性に優れているので水をはじき多少こぼしても染みになり残ることはありません。臭いも残らないので清潔さを保てます。
お掃除の際に洗剤が床に飛び散っても耐薬品性があるので艶が剥れてしまうこともないので安心して掃除ができます。
狭い空間ですが水周りをUVフロアコーティングしておくてストレスフルな日々をおくれそうですね。
UVコーティングのお掃除やメンテナンス方法
UVコーティングは、キッチンや洗面所などの水回りからリビングまで様々な部屋で施工されます。
UVコーティングの日々のメンテナンス法を覚えておくと日常でも無駄なお掃除は省けます。
UVコーティング施工後は、掃除機や乾拭き(クイックルワイパーなど)で十分です。
食べこぼしや水分のこぼれは、そのままにしないでさっと水拭きで拭き取ることが大切です。
耐水性はありますが長くそのままにしておくと劣化の進みに影響します。
キッチンの油汚れが気になる時は水拭きにアルカリ洗剤を少し垂らし拭き取りましょう。
UVコーティングの劣化・ひび割れ・補修について
UVコーティングは劣化するの?UVコーティングの耐用年数が切れる頃には、リフォームの時期が来るでしょうね。
フローリングを美しく保ち、日々の掃除が楽になるUVフロアコーティングは、耐用年数が書かれています。
ということは、UVフロアコーティングを施しても劣化します。
ここではUVフロアコーティングの劣化についての疑問に答えます!
Q.太陽の紫外線からの劣化は防げない?
A.床の劣化は防げますが、色褪せからは防げません。
ここで注意したいのは、フローリングが日焼けしてしまっているのか、UVコーティングが劣化し変色してしまっているかの違いです。
UVコーティングは紫外線硬化技術により成分が安定しているので変色には強いです。
そのため、UVコーティングが変色を起こすというよりも層の下のフローリングが日焼けを起こしてしまう事の方が多いのです。
対策としてはフローリングに何かを施すよりも、窓にカーテンやUVカットフィルムなどの対策が効果的です。
Q.もし変色やひび割れを起こしてしまったら?
A.施工会社に依頼するかフローリングの張替えです。
どのような変化かというと黄変など元の色合いと異なってくるといったもの。
硬度が比較的高いため、場合によってはひび割れを起こすこともあります。
UVコーティングをした部分がこのような症状が起こってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
UVコーティングは、その性質上剥離が難しいため施工業者によっては部分補修をする、あるいは全体的にフローリングそのものから張り替えてしまうという対策になります。
一般的にフローリングは10~15年ほどで張り替えるものですので、そのタイミングでリフォームする場合が多いです。
そういったことからフローリングの耐用年数とリフォームの時期、またフロアコーティングのタイミングや耐久性、劣化の度合いなどを考慮しておきましょう。
これらの劣化は極端な例であり、遮光カーテンを使うなど紫外線対策をあらかじめしておくことで問題が起こらないようになります。
UVフロアコーティングで注意したいのは、刃物の落下や重いものが一点に集中してしまう事は避けましょう。
ハサミを落として刃先が被膜に突き刺さってしまえば、いくら強固のUVコーティングでも防ぎきれません。
そういった状況以外は施工して数年でヒビ割れや劣化を心配する必要はありません。
また、UVコーティングは剥離ができず全面を塗り直すことはできませんが部分補修は可能です。
UVコーティングとガラスコーティングを比較
UVコーティング | ガラスコーティング | |
---|---|---|
乾燥方法 | UV硬化 | 自然乾燥 |
耐久性・保証 | 20年 | 30年 |
表面硬度 | 5H | 7H |
耐水性 | 強い | 強い |
耐薬品性 | 強い | とても強い |
剥離・塗り直し | 不可 | 不可 |
部分補修 | 可能 | 可能 |
費用 | 高額 | やや高額 |
性質 | 有機物 | 無機物 |
UVコーティングの安全性と臭いについて
様々な口コミをみると「UVコーティングは臭いが気になる」という声があります。
臭いの原因は、うすめ液として使われる「有機溶剤(樹脂用シンナー)」で、施工後2・3日で臭いは消えます。
溶剤は樹脂塗料の溶解(希釈)に使用するもので、溶剤自体は揮発して塗膜に残りません。
施工作業では塗料を塗りやすい粘度に調整し、表面の仕上がりをよくする必要があるため使用されます。
硬化後の有害物質の残留試験は、最も高評価である「F☆☆☆☆」ですので、臭いの元である溶剤成分は残らず、硬化後に新たに臭いの元である「VOC(揮発性有機化合物)」が発生することもありません。
F☆☆☆☆(Fフォースター)はホルムアルデヒド等級の最上位規格(安全性)を示すJIS製品マークです。
健康面が気になる方はメーカーの説明をお読みください「株式会社THエンゼル」
UVコーティングQ&A
Q.UV塗料はどんな素材を塗っているの?
A.ウレタンをベースとした紫外線硬化樹脂です。
UVコーティングに使われている原料はウレタン塗料がベースとなっており、紫外線硬化素材を配合したものが使われます。
Q.UV塗料はどのように硬化していくの?
A.紫外線を当てると瞬間硬化します。
UV硬化塗料にUV(紫外線)を当てる事で塗料に配合されている「光重合開始剤」が紫外線を吸収し、「ラジカル」に変化します。
この「ラジカル」が塗料の中の「モノマー」「オリゴマー」というものに働きかけることで「ラジカル重合」という反応を起こし、液状だった塗料が固形になっていくのです。
UVコーティングが瞬時に硬化していくのは温度や乾燥に影響されずUV塗料の「ラジカル重合」がごく短い時間に進むからなのです。
Q.UV(紫外線)って太陽と同じ…?
A.同様の紫外線を人工的に照射します!
女性の場合、日焼けを起こす紫外線を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
そもそも紫外線とは「光のなかのひとつ」で、可視光線は黄色・緑・赤・だいだい・紫などがあり、そのなかの「紫の短い波長のものが紫外線」です。
UVコーティングに用いている光の波長は250ナノメーターで、工業用の高圧水銀灯を使用し硬化させます。
Q.UVフロアコーティングを自分でDIYすることはできますか?
A.DIYで綺麗に仕上げるのは難しい。
自分では難しいので業者に依頼しましょう。
UV塗料の硬化は自然光ではなく専門のUV照射機器が必要になります。
UV硬化の塗料も一般には販売されていません。
Q.UVコーティングのその後はどうですか?
A.施工して満足でした!
私も数年まえに掃除の楽さを手に入れたくて水周りをUVコーティングしましたが現在も光沢があり艶を保っています。
やはりコスト面では悩みましたが、ワックス掛けがいらない毎日の掃除の手軽さ、時間短縮になっているのでやってよかったなぁと感じています。
光沢があり滑ることも気になっていましたが、我が家の小学生と幼児もそこまでツルツル滑らず生活しております。
スリッパを履いてわざと「ス~っ」と滑りスケート選手のマネをしていることはありますが・・・。
水周りで良さを実感しているので、そろそろダイニングを検討中です。コストはかかりますが長い目でみるとキレイな状態を保つことができるのでおすすめですね。
UVコーティングで失敗しないために
的確な提案がもらえる業者を選びましょう!
時々「UVコーティングして後悔した…」という声を聴きますが、ちゃんとした業者に巡り合えていないのでは?と感じます。
UVコーティングを施工する前に、ちゃんとメリットとデメリットの説明を聞きましょう。
UVコーティングだからと言ってすべて良しというわけではありません。
床の素材にあった仕上げがあり、床材と塗料の適合性も確認しなければなりません。
UVコーティングは費用も高額なので長期利用を考慮する必要があります。
そう言った適合性や仕上がりイメージを提案できない業者に依頼してしまうとユーザーは「失敗した…」「やって後悔…」と感じてもおかしくありません。
失敗しないためには「業者が的確な提案」をしてくれることが大前提です。
UVコーティングのメリットとデメリットをしっかりと理解してから施工の必要性を考えましょう。
UVコーティングは硬度・耐久性をとっても最強のフロアコーティングです。
耐久性を考えると満足度の高いコーティングと言えます。
UVコーティングはフローリングを長期にわたって保護するのに一番おすすめです!
※業者選びの前にサンプルをGET!
業者選びの前に様々な会社のサンプルを徹底的に集めてください。まずは実物を見て触ることが重要。
同じUVコーティングでも会社によって被膜の厚さや艶の仕上がりが違います。
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